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2026-03-22 00:00
(連載2)ステーブルコインはどこまで普及するか?
岡本 裕明
海外事業経営者
アフリカを含むいわゆる途上国は通貨が安定しないない中、急速に普及したのがステーブルコイン。規制によりステーブルコインは基本的には発行額と同額の担保を持っていることが求められ、その担保がどこの国のどんな資産かがステーブルコインの性格になるとも言えます。それらの国の人々はタンス預金を自国通貨からステーブルコインに切り替えたというわけです。
昔、それらの国に行くとボロボロになった米ドル紙幣が流通していたものですが、それが仮想通貨に早変わり、しかもそのステーブルコイン上の資産の大半は米ドルベースのUSDCかUSDTベースであります。なぜ、途上国でステーブルコインが急速に普及したかと言えば私の思うところ、すでにそれらの国では実質二重通貨的な仕組みが長く存在しているからでありましょう。例えばメキシコのリゾート地に行けばペソだけでなく、米ドルやカナダドル、ユーロも受け取ってくれます。世界ベースでみるとステーブルコインは様々あり、雨後の筍のように増えてきていますが、実際に市場占有率を見ると米ドルベースで担保されているテザー(USDT)とUSDコイン(USDC)が市場の80%を占めています。桁違いの規模なのですが、そこは流通と安定性の高い米ドル故の強みだからでしょう。将来ユーロベースとか、円ベースのコインが出たとしても個人的には米ドルベースに勝てることはまずないと思います。むしろ、日本人が先々米ドルベースのコインが欲しいと思うのではないかぐらいに思います。
ステーブルコインは何処で流通できるか、これが問題であります。例えば一部のオンラインストアではそれで決済が出来つつありますが、まだまだ孵化期です。ただ、私はたぶん、2年後にはオンラインストアのコイン決済は普通になると思っています。日本国内でも決済手段は嫌というほどあるので、私が期待しているのはクロスボーダー取引。つまり海外との貿易決済や海外のオンラインショッピングであります。今はクレカで海外決済もできますが、手数料がバカ高いし為替のリスクもあります。ですがコインならそれは解決できます。
この場合、双方が同じコインを受け取れる環境が必要なのでそれができるのかが普及の肝かもしれません。現在のSWIFTによる送金決済手続きが前近代的なものなのでそれを一気に解決するものとして期待されているのです。ステーブルコインはどこまで普及するか、ですが、案外、日本のコインではなく、アメリカのコインが日本市場に浸透するような気がしてなりません。だとすれば通貨体系の革新的変化が起きるのかもしれません。(おわり)
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