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2026-03-27 00:00
(連載2)イラン戦争、果たして停戦できるのか?
岡本 裕明
海外事業経営者
最後にイランですが、国内世論が割れているうえに、経済的困窮で「解放されたい」人たちがいる一方で、政権は強硬派が主導しており、イラン国内外で一種の闘争が起きているところが収拾がつかない最大の理由であります。強硬派や原理派は政権方針に関わらず別に独自の動きする傾向がある上にイランという要塞のような攻めにくい地形の国家に武器や兵力を分散させることで一網打尽にされにくい戦術をとっています。ただ、一般国民の疲弊感は相当高まっており、国民の忍耐力との戦いになっています。
ここから類推するにイランがアメリカと和平をしなくてはいけないとすれば国民の疲弊感がトリガーになるでしょうが、攻撃停止をしている5日間でまとまる話でもなさそうです。一方でアメリカは4月9日を停戦のターゲットにしているという話も聞こえてきました。とすれば5日間が約20日間に延び、まずはパキスタンの仲介による交渉再開がシナリオになってくるのでしょう。アメリカは地上部隊投入のための戦力が移動中ですが、5日間の攻撃停止終了時に準備完了になるとされています。地上軍の投入は人的損失リスクが極めて大きくなり、失敗した時のトランプ政権への世論の圧力は相当厳しいものになるでしょう。本気なのか、単なる脅しなのか、あるいは選択肢の一つとして準備しているだけなのか、どれとも言えそうです。
和平交渉ですが、中東のことは中東に聞け、イスラムのことはイスラムに聞け、なので中東周辺国でないと仲介は厳しいと思います。もしもこれが宗教絡みでなければ日本も仲介の可能性はあったと思っています。というのはイランは親日国で、以前ここに記したように「おしん」のイランでの視聴率が90%を超えるほどでした。もちろん日米関係は言うまでもありません。そういう意味では日本は中立的な立場に立てるのですが、イスラムの背景を全く理解していない上に日本が紛争仲介の経験値が極めて乏しい点が悔やまれます。
中国もこの戦争の行方を注視していると思います。というのはイランの体制は中国の体制に似たところがあり、反政府的な動きは徹底的に弾圧し、ヒエラルキー的権力構造の社会を構築してきたわけです。それが今、崩れるかどうか、という瀬戸際にあるわけで、仮にイランの体制変換でもあったならば中国は今後、極めて保守的な行動をとるのではないでしょうか?停戦交渉が成功するかしないか、どうやら4月の初めが一つの山場になりそうです。私はアメリカとイラン双方が止めたくて、イスラエルが嫌がっている構図を感じています。要注目です。(おわり)
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