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2026-05-23 00:00
(連載1)習近平氏は何に対抗心を燃やしているのか?
岡本 裕明
海外事業経営者
最近最も注目された国家元首と言えば習近平氏でありましょう。トランプ氏との会談が5月14日-15日、数日後である19日にはプーチン氏が北京入りし、習氏と会談をしました。更に習氏は来週にも北朝鮮を訪問すると報じられており、急に動きが活発化しています。習氏が最後に外遊したのは25年6月のカザフスタンでの会議出席であり、1年近く国内にこもっていたことを考えるとこの10日から2週間程度の動きは覚醒したような展開であります。何が習氏を突然動かしているのでしょうか?
まず習氏の任期ですが、国家主席としては28年3月となっています。聞こえてくるのは第4期目を目指すというもので、現時点で対抗馬的な名前も挙がってきていません。多分ですが、そんな動きをすれば失脚させられるのがオチで習氏の独裁化が進んでいるとみています。習氏は3期目の就任に当たり台湾問題を核心的事象として捉えると述べており、タイミング的に見てそろそろ展開をしたいところでしょう。台湾の総統選、及び総選挙は28年1月ですが、その前哨戦となるのが26年11月の台湾統一地方選挙とされます。個人的には中国が何らかの形でこの選挙に介入し、現政権への揺さぶりをかけるのではないかとみています。
私個人の見方としては中国が台湾を武力侵攻する可能性は低く、実際にはもっと泥臭く時間をかけながらも台湾の民意を親中国に変えていこうとするとみています。当然、そのプロセスにおいてアメとムチがあるわけで時々台湾を取り囲むような演習をするのはムチではあるもの本気でなにかしようという気配は今のところはないのではないでしょうか?
では中国が台湾にそこまで執心するのは何故かといえば歴史的問題が基本中の基本であります。それに加えて台湾が持つ半導体の製造能力が世界のテクノロジーの行方を決定づけるものとなり、ある意味、その「お宝(トレジャー)」の支配権争奪で米中が対立する構図を作っているとも言えます。仮に台湾が中国に取り込まれた場合、レアアースのように中国が政争の具として使う公算はあり、世界経済、特に西側諸国には甚大な影響となりえます。(つづく)
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