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2026-05-24 00:00
(連載2)習近平氏は何に対抗心を燃やしているのか?
岡本 裕明
海外事業経営者
今回の2つの大国元首との会談、及び来週にもありそうな金正恩氏との会談で中国が目指すのはより確立された覇権形成であることは間違いないとみています。国際社会を俯瞰するとパクス アメリカーナと称されたソ連崩壊後のアメリカ一国主義から中国との二頭体制(G2の時代)となり、今、その次の段階に進むところにあるとみています。それは昨日のヴァンス副大統領の発言にも見て取れます。ポーランドへの4000名の派兵を延期すると発表した際、「アメリカは世界の警官にはなれない」と発言したその言葉に表れていると思います。この発言そのものはオバマ氏の時代から続くアメリカの新しい立ち位置の表明であり、それが変わらないことを示しています。
その上でアメリカのミーイズム、自国利益中心主義がより鮮明となり、近年の欧州に対する冷たい処遇はアメリカが覇権国家としての立ち位置を変え、アメリカにとって都合の良い国家だけを選りすぐり、より深い関係を構築していこうとするシナリオに見えます。アメリカの友達はイスラエルと日本が筆頭だと思いますが、他にNo Questionでアメリカ支持をする国は限られており、ずいぶん小さくまとまっていくのではないかという風に見えるのです。
習氏はそのあたりのアメリカの変化を嗅ぎつけ、今こそ中国を中心とした世界を作り上げるタイミングであろうと動き出したのではないでしょうか?その中でひとつ気になるのが習氏の日本史観であります。最近の発言では日本を「新型軍国主義」などと称しているようですが、習氏は再び先の大戦時代の日本の体制を蒸し返しながら最近の日本の保守化を逆に利用し、中国的プロパガンダを吹聴しているように見えます。表向きは中国政府は日本との関係を「寸止め」にコントロールしようとしていますが、市民が忖度して反日の動きが出ないか気になるところです。日本国内にいると分かりにくいかもしれませんがきな臭さがないわけではありません。
先日も当地の長年の取引先の中国系カナダ人から突如、「オタクの国の首相は問題だ」と直接的に切り込まれ、彼と30分ぐらいやり取りする間、長年の付き合いなのに何故突然そんな事を言い出したのか気がかりな変化だと思います。習氏は覇権国家の構築、先端技術から国際政治まで取り込む中華主義の推進、それに伴い日本への圧力強化は起こりえるとみています。それに対してアメリカが日本にどこまで同調できるのか、トランプ氏が習氏との会談直後、飛行機から高市氏へかけた電話で「言えない秘密」とは何なのか、気になるところではあります。(おわり)
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