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2026-07-14 00:00
スイスの国民投票について
真田 幸光
大学教員
日本の大手マスコミでは、国民の関心、テレビで言えば視聴率などを強く意識し、国民の琴線に触れそうもない話題はあまり取り上げていないように感じます。また、日本の大手マスコミは誤った報道は基本的にはしませんので、情報ソースとしての信頼感は高いのでありますが、時に、「意識的に報道しない」ようなニュースがあるかもしれません。従って、我々、視聴者、読者は自らがアンテナを立てて、様々な情報を取りに行く必要があるかもしれません。
さて、こうした中、世界の中でも有名な永世中立国であり、「山椒は小粒でもピリリと辛い」とも言える小さな優良国である「スイス」では本年6月14日に、「2050年までに永住者の人口を1,000万人未満に抑える憲法改正案の是非を問う国民投票」なるものが実施され、その結果、賛成45.21%、反対54.79%の反対多数により否決されたとのニュースが流れていました。スイスの人口は増加傾向にあり、住宅価格の高騰やインフラの逼迫への懸念から、右派政党(国民党)が人口制限を提案したことを受けての国民投票でありました。
そしてもし、駒国民投票が可決された場合には、人の移動の自由を定めた欧州連合(EU)との協定見直しや破棄に追い込まれ、経済や安全保障に重大な影響が出る可能性がありました。結果として、スイス国民はEUとの関係維持を選択したことになるのでありましょう。ただし、賛成票も約45%に達しており、移民増加に対する国民の不満の根強さが浮き彫りとなっています。即ち、スイスの今回の国民投票も、世界の多くの国で議論されている、「移民問題」がその根底にあるようであります。
日本でも、SNSなどでのニュースや書き込みを見ていると移民問題に対する関心は決して低くはありません。 そして、そうした国民の関心度からすれば、欧州で起こっていることの多くを様々な角度から日本国民に伝え、その判断を日本国民に委ねていくことも必要なことではないかとも考えるのであります。スイス国民の選択、少数精鋭のスイスを出来れば守りたいとしている今のスイス人の生き方、考え方に日本としてもヒントがあるのではないかと思います。
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