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2008-02-12 00:00
アジア共通通貨に向けた政治家の行動を
木下博生
全国中小企業情報促進センター参与
去る1月22日に国際文化会館で開かれたグローバル・フォーラム主催の日米アジア対話「東アジア共同体と米国」に出席した。アセアン諸国や米国からの出席者を得て、活発な議論が行われたので、非常に有意義な会合だったと思う。フィリピンからは、シアソン駐日大使が出席されたが、同大使は、前職がフィリピンの外務大臣であるのは周知のとおりである。その前にも駐日大使をやられており、その前職のUNIDO代表時代にもよく日本に来られ、たいへんな親日家である。
シアソン大使のパネリストとしての発言は、具体的で要を得ていた。その中で、東アジアでも共通通貨の採用を考えるべきだとの意見は、特に興味を惹いた。私は、従来から、ユーロと同じように共通通貨「アジア」を導入すべきだとの主張をしてきたので、早速賛同する発言をしたが、会場の雰囲気は「長期目標なら分るけれども」というものだった。アジアの共通通貨実現には、幾多の難問があることは百も承知である。その上で、政治家、とくに日本の政治家が積極的にリーダシップをとって行動すべきである、と私は考える。
ユーロの歴史を見たらよい。発足当初は、周りからも「大丈夫か」と言われた。相場も下がった。ところが、今はどうか。堅調な為替相場を続け、国際金融市場でドルに取って代わろうとする勢いだ。「アジア」を導入したら、いずれ似たようなことになる。今なら日本は主導権を取れる。だが今から十年後、二十年後に、その機が熟したとアジア諸国の人達が考えた時に、老齢化して勢いを失った日本が、十分な役割を担えるだろうか。政治家の先見性ある行動を期待したい。
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