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2008-03-18 00:00
(連載)世論調査からみた台湾総統選挙(6)
岡田充
ジャーナリスト
月刊誌『諸君!』4月号に李登輝と深田佑介の対談が掲載された。総統選を前に李が馬、謝のどちらを支持するのか注目されたが、李は今回完全に「二股をかけている」点が興味深い。台湾メディアは「謝が大差で負ければ、台湾の民主化は20年遅れる」という部分を見出しに取って「李氏が謝支持」と転電したが、これは読み誤りであろう。ポイントはそこにはなく、李が同記事において「馬さんを僅差で追い上げられれば、両党の旧勢力が一掃され、大幅な世代交代が進む」と続いて述べている点にある。
李にとっては、どちらが勝っても「勝ち馬」につけばよい。野党が勝てば「宿敵」陳水扁は終わり、与党勝利なら連戦ら統一派が終わる。昨年の「壹週刊」インタビューで述べた通り、李の政治的立場は「独立の大将」から中間左派にシフトしたのであり、国民党本土派と民進党穏健派を糾合し、第3勢力を担いたいというのが、李の本音である。
深田対談で面白かったのは、彼が李を相変わらず「独立の大将」とみなし続けている点だ。「親中反日」という馬英九評価や中国の将来展望のくだりで、深田はことごとく「旧い李」目線で議論しているため、「期待した」答えが戻らない。日本のジャーナリズムの中にあるステレオタイプな李登輝像は変わらないようだ。(おわり)
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