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2008-08-27 00:00
(連載)グルジア紛争と日本のメディア(1)
内海善雄
前国際電気通信連合事務総局長
最近の素晴らしいインターネットの発達で、欲しい情報は、ほぼインターネットで手に入れることが可能である。もはや新聞は必要ないのではないかと言われるが、やはり、新聞がないと困る。それは、新聞の持つ一覧性やウェイト付けの機能である。紙面を見ると、一瞬のうちに全ての事件が見渡され、更に、それがどの程度重要なのか、見出しの位置や大きさで一瞬のうちに分かる。このウェイト付けの情報は、なかなか数値化できないが、極めて重要なものである。 テレビでは、報道の順番や、割かれる時間で、視聴者にこのウェイト付けを、知らせることが出来る。テレビの影響力は大きいから、テレビで如何に放送されたかが、今日、多くの人の判断の基になっている。
最近、オリンピックの開幕と同時に、世界を震撼させた事件が起きた。グルジア紛争である。ソ連の崩壊の後、冷戦体制が終局し、ロシアがG8の一員になるのを、まるで当然のこととして世界は受け入れていた。しかし、グルジアに侵攻したロシア軍を見て、世界中が我に返ったのが、今回の事件ではなかろうか。 NATOに加盟を約束されていたグルジアにロシア軍が侵攻し、グルジア軍と戦火を交えたのであるから、場合によっては欧米とロシアの全面的な対立に発展することをも、誰でもが予想する。マケイン候補を選挙戦で有利にするために、ブッシュ政権がサーカシビリ大統領をそそのかし、発端となった南オセチア州への侵攻をさせたのだという噂まであるほど、グルジアは米国に近い。しかも、現地は、地中海にカスピ海沿岸の石油を運ぶ輸送経路でもある。ただでさえ高騰している石油の値段にも大きな影響があるだろう。
親ロ勢力と親西欧勢力の対立するウクライナやその他の旧ソビエト連邦下の国々への波及のみならず、地政学的に中東、中央アジア全域への影響も多大である。 紛争の発展状況によっては、世界の構図が変わる事件であり、日本にとっても、コソボ紛争などの地域紛争とは、比較にならないほどの重大な結果をもたらす性格の事件であった。決して遠い国の出来事ではなかったはずである。(つづく)
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