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2010-04-19 03:08

河村様からご指摘頂きました件について回答

島 M. ゆうこ  エッセイスト
 河村洋様、4月16日のコメントありがとうございます。物事を定義する場合、表現に気を付けなければいけないと、改めて反省する機会を与えてくださった事に感謝致します。次ぎの3つのうち、私が強調したかったのは、最後の3つ目です。
 1.共和党には人種偏見の傾向がある。
 2.共和党を支持する人には人種偏見の傾向がある。
 3.人種偏見者には共和党を支持する傾向がある。

 これは事実に照らし、例えば、KKK、白人至上主義者、アメリカの民間軍事組織のメンバーは歴史的に共和党(又は保守派勢力)を支持しているからです。あるいは、民主党(又はリベラル派)を支持していない、とも言えます。私はオバマ大統領の政策、特にその外交政策には賛同していませんので、弁護するつもりは毛頭ありません。アメリカは、多くの人種差別法、例えば1661年以後制定した異種族間結婚に反対する法律、1830年代のインディアン撤去法、1860年代のブラックコード、1870年後半に制定され人種隔離などが伴うジム・クロウ法、及び1882年の中国人除外移民法などを制定した国であり、今日も、特に黒人に対する人種偏見が根強く残っている国です。このような人種差別法は特に南部の白人保守派が制定したものです。

 ティーパーティのメンバーは、80%以上が共和党支持者で、圧倒的に白人保守派であるとの最近の統計がありますが、これまでティーパーティが掲げてきたプラカードのサイン(語彙やスペルの間違いは甚だしい) には人種差別的表現が多いのは事実です。例えば、現在では「ニガー」(Nigger)は黒人に対する最悪の人種差別用語であり、禁句ですが、平気でこのようなサインを掲げているメンバーも存在します。しかも、サインだけではなく、ある一部のティーパーティのメンバーは、実際「ニガー」とののしったとして、約1ヶ月前、主なニュースで取り上げられています。「ティーパーティは正統派の知的集団ではない」とマスコミで批判する人達が出てくるのは当然という気がします。“Tea party racists”でグーゴー検索し、画面最上の Images をクリックすると、驚くほど人種偏見、又は嫌悪的個人感情をほのめかすサインが沢山ありますので、一度じっくり観察されることをお勧めします。
 
 尚、最後のご質問ですが、人種偏見と共和党及びティーパーティを関連づけるニュース、記事、コメントは日常茶飯事に見られます。アメリカ合衆国憲法改正第1条は、報道の自由及び発言の自由を保証しています。上記1.から3.までの表現は、その是非に関わらず、公然と発言することができますし、何人も阻止することはできません。また、「傾向がある」という表現は「全てがそうである」という断定的な表現とは全く意味が違います。私はそのように断言したつもりはありませんが、誤解が生じました事をお許し頂きたいと存じます。冷静に物事を見極めるためには、常に、表裏、左右、明暗の両側面から分析する必要があると思っておりますので、今後もお気づきの点がありましたら、ご指摘ください。
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