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2012-06-04 17:01

外国人技能実習生制度の現場の本音を見てください

住吉 久俊  会社員
 「研修」の美名の下に単純労働者を国内の労働市場に供給するシステムとしての外国人研修生・技能実習生制度、これは絶対におかしいと思います。私は、単純労働者の国内労働市場への提供とそのための国内体制整備ということにもっと真正面から取り組むのが筋だ、と信じて疑いません。私は、単純労働者を含めて、外国人労働者の受け入れにもっともっと真剣に考えるべき、との立場です。とのことですが、もう少し、本音の議論が必要です。まず、日本に、移民での外国人労働者受入れが可能だとは思えません。合法的な外国資本ですら、激しい排斥で、受入れが進まないのに、新たに移民労働者を受け入れられる見込みはありません。3K仕事から、ホワイトカラーまで、東洋人、アフリカ人が、経営者、上司、同僚と職場を作り出せる、と本気で思いますか?外国人労働者を使用人として受け入れるだけでは不十分でしょう。すべて平等に受け入れるための政策を、経営者が打ち出せるはずはありません。

 外国人技能実習生制度は、実に優れた政策です。外国人技能実習生制度で来日する途上国の外国人は、一生で一回しか来日就業のチャンスがありません。そこで、主に3K仕事に、最低賃金で、長時間従事します。住まいは、狭いタコ部屋のようなアパートなどです。外国人技能実習生制度の3年間、キツイ思いで頑張って、100~200万円程を貯金し、帰国します。外国人技能実習生の得られるものは、お金の他に、日本のモノ造りの体験であり、社会生活であり、日本語能力です。帰国すれば、キツイ日本の外国人技能実習生制度帰国者として、日系企業への就職も可能になります。日系企業は、日本語が分かり、日本の職場意識を持ち、3年間、キツイ外国人技能実習生制度に耐えた労働者を優遇するでしょう。海外の日系企業は、現地企業に比較し、工場でも、クーラーがあるなど恵まれた環境です。外国人技能実習生は、家族の住むふるさとにある日系企業に就職できるチャンスを得て、帰れるのです。

 外国人技能実習生に、茶髪やピアス、刺青はいません。若くて、真面目な外国人技能実習生が職場に入ると、日本人従業員も引き締まります。国籍が違うだけで、はるかに安い賃金なのに、同じ仕事をし、さらに残業や休日労働まで希望する外国人技能実習生は、職場の日本人に大きな刺激を与えます。もちろん、外国人技能実習生も、3K仕事は嫌いです。
しかし、上記のような夢があるから、3年間、頑張れるのです。

 政治家にお願いしたいのは、不届きな日本人経営者の横暴の監視です。外国人技能実習生のトラブルは、すべて、日本人経営者の賃金不払いをはじめとする、不当な振る舞いによるものです。八幡、若松は、かって、石炭王などと言われて、実は不届きな日本人経営者の横暴で、近隣諸国の労働者を塗炭の苦しみに突き落としてきた歴史を持ちます。わたしは、外国人技能実習生制度を進めることで、この罪滅しになると思います。緒方代議士は、ぜひ外国人技能実習生制度の現場を見てください。直接、外国人技能実習生と交流してください。その目で、この制度を見ていただければ、目の曇りが晴れると思います。
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