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2014-06-28 23:18

(連載1)セクハラヤジ、品性に欠ける政治

中村  仁  元全国紙記者
 女性都議に対するセクハラヤジは、波紋を広げており、ヤジの自粛ないし禁止、根深い男性の女性蔑視の是正、日本社会の構造のゆがみの改革など、一斉に課題が噴出しています。女性都議については、後ろめたい過去があるようなことを週刊誌などが報じています。わたしには確認しようがないし、かりにそうだったとしても、それはプライバシーの次元の問題であって、男性都議が免責されるわけではないので、ここではそれを問いません。

 昨日、わたしのブログ「都議会のセクハラヤジは物語る」をアップしたところ、昨年夏のブログ開設いらい、最多のアクセス件数を記録し、びっくりしました。この問題には多くのひとが関心を持っていることがわかりました。都議自身が波紋の大きさに驚いているのではないでしょうか。大げさにいえば、男性が腰を抜かすほど、社会の底流で大きな変化がおき、ネット社会化とあいまって、女性の発言力が急激に増しているようですね。NHKも「クローズアップ現代」で女性キャスターがこれを取り上げるなど、男性はうかうかしていられなくなりましたね。

 伝統的メディアは問題意識が希薄だったのではないでしょうか。国会、都道府県の議会に多数の記者を張りつけています。品性に欠けるヤジは古くからあったけれども、連日接していると「そんなものかなあ」と、感覚が鈍くなるのです。わたしもそのひとりだったのでしょう。今回も、「そんなに大騒ぎする問題かね」という受け止め方が大勢かもしれません。女性都議のあら探しよりも、すくなくとも議場におけるヤジをどうするのかに、真剣に取り組む機会にすることが建設的でしょう。ブログの読者のひとりがコメントを寄せ、率直な感想を聞かせてくれましたので、ここに紹介します。

 「なぜ、ヤジがこうも多いのでしょう。議場の華(はな)なんてとんでもない。意見、発言が聞こえないほどのヤジが飛び交っています。人の意見をまず聞くことと、子供に教えたのは間違いだったのかしら。どうしてヤジが必要なのでしょう。これを機会にヤジの自粛を考えてください」(つづく)
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