国際問題 外交問題 国際政治|e-論壇「議論百出」
ホーム  新規投稿 
検索 
お問合わせ 
2014-09-19 13:27

(連載2)朝日新聞叩きのヒステリー

中村  仁  元全国紙記者
 次は新聞業界です。創業以来の危機をみずから招いた朝日をこの際、痛めつけようとの意図がありありですね。活字離れ、新聞離れが死活問題になっている業界にとって、朝日問題はそれこそ千載一遇のチャンス到来なのでしょう。朝日と社論で対立してきた読売、産経新聞は紙面でも、販売面でも、いきり立っているようですね。朝日の社論、編集方針の全面否定ならともかく、営業面(販売面)で朝日に攻勢をかける道具に使おうとするなら、「新聞界はそんなところか」という失望を買うことでしょう。すでに多くの読者が「やりすぎではないか」と、感じているようですね。

 さらに週刊誌、月刊誌の朝日攻撃は、活字媒体間の近親憎悪がいかに激しいかを見せてくれています。毎号、ヒステリーのような大特集を組み、9月25日号では「うわべだけの謝罪を喝破する」、「謝罪会見で見せた謝らない体質」(週刊新潮)、「木村社長に辞任勧告スクープ」、「足を引っ張りあう社会部対特報部」(週刊文春)などです。

 朝日は総懺悔しています。なにを書いても、反撃してこられないとみてとって、どんな材料でも朝日悪者説に結びつける品のなさですね。まともな読者は辟易して、「週刊誌というのは、そんなレベルなのだ」と、思い込ませることに役立っていますね。10月は新聞週間が設けられている月で、新聞大会(全国の加盟社による新聞業界の祭典)も開かれます。記念講演はドナルド・キーンさんの「文字離れと未来‐新聞の役割」です。座談会は「新聞界が直面する諸課題」です。朝日事件は皮肉なめぐり合わせとなりました。

 昨年の新聞大会の決議には、新聞の役割として「民主主義を基盤としての権力監視、的確な論評と解説、公正な歴史の記録者」などが指摘されています。これにまったく反する事態を招いています。特に朝日は、他紙も朝日事件を教訓に、「公正な歴史の記録者」とは何かをあらためて、想い起し、メディアとしても信頼回復に務めなければなりません。(おわり)
お名前は本名、またはそれに準ずる自然な呼称の筆名での記載をお願いします。
下記の例を参考にして、なるべく具体的に(固有名詞歓迎)お書き下さい。
(例)会社員、公務員、自営業、団体役員、会社役員、大学教授、高校教員、大学生、医師、主婦、農業、無職 等
メールアドレスは公開されません。
ただし、各投稿者の投稿履歴は投稿時のメールアドレスにより抽出されます。
投稿記事を修正・削除する場合、本人確認のため必要となります。半角10文字以内でご記入下さい。
e-論壇投稿の際の注意事項

1.投稿はいったん管理者の元へ送信され、その確認を経てから掲載されます。
なお、管理者の判断によっては、掲載するe-論壇を『議論百出』から他のe-論壇『百花斉放』または『百家争鳴』のいずれかに振り替えることがありますので、予めご了承ください。

2.投稿された文章は、編集上の都合により、その趣旨を変えない範囲内で、改行や加除修正などの一定の編集ないし修正を施すことがありますので、予めご了承ください。

3.なお、下記に該当する投稿は、掲載をお断りすることがありますので、予めご了承ください。

(1)公序良俗に反する内容の投稿
(2)名誉や社会的信用を毀損するなど、他人に不快感や精神的な損害を与える投稿
(3)他人の知的所有権を侵害する投稿
(4)宣伝や広告に関する投稿
(5)議論を裏付ける根拠がはっきりせず、あるいは論旨が不明である投稿
(6)実質的に同工異曲の投稿が繰り返し投稿される場合
(7)管理者が掲載を不適切と判断するその他の理由のある投稿


4.なお、いったん投稿され、掲載された原稿の撤回(全部削除) は、原則として認めません。
とくに、他人のレスポンス投稿が付いたものは、以後部分的であるか、全部的であるかを問わず、いかなる削除も、修正もいっさい認めません。ただし、部分的な修正については、それを必要とする事情に特別の理由があると編集部で認定される場合は、この限りでありません。

5.投稿者は、投稿された内容及びこれに含まれる知的財産権(著作権法第21条ないし第28条に規定される権利を含む)およびその他の権利(第三者に対して再許諾する権利を含む)につき、それらをe-論壇運営者に対し無償で譲渡することを承諾し、e-論壇運営者あるいはその指定する者に対して、著作者人格権を行使しないことを承諾するものとします。

6.投稿者は、投稿された内容をその後他所において発表する場合は、その内容の出所が当e-論壇であることを明記してください。

 注意事項に同意して、投稿する
記事一覧へ戻る
グローバル・フォーラム