国際問題 外交問題 国際政治|e-論壇「議論百出」
ホーム  新規投稿 
検索 
お問合わせ 
2024-06-15 21:30

地球温暖化を避けるためのEVが世界を汚す

宇田川 敬介 作家・ジャーナリスト
 地球温暖化ということが言われて久しい。私が新聞社で働いていた時代は「京都議定書」ということがよく言われていた時代であったので、それはなかなか大変なことであった。温室効果ガスをどれくらい下げるかということで、各国が躍起になっていたという時代であった。そのようなことからカーボンニュートラルということで、軽油代替燃料やCo2取引などが取りざたされていた。多くの人は、そのような中でも、これは国や企業の問題であるというような認識があり、その後ちょうど同じようなタイミングで起きた東日本震災などから、それどころではなくなっていった。東日本震災でひどい失政をした菅直人首相が、再生可能エネルギーということをするようになり、太陽光発電を大きく普及するということなのであるが、その事からかえって自然破壊が進み、中国製の太陽光発電パネルが日本のいたるところで広まっている。その後、太陽光エネルギーの後、今度は電気自動車になった。一時は2030年までに中国もアメリカもヨーロッパもガソリン車の新車の発売をしなくなるというようなことを発表したが、しかし、何かが違うということで、次々とその決定を止めるようにしたのである。

 単純に、中国が経済的にまたは軍事的に、世界を支配しようとする陰謀ではないかということを、「京都議定書」の時代から言う人は少なくなかった。環境活動家となっているグレタ女史の背後にも中国共産党の関係者が山ほど入っていて、また国連の中にも共産主義者が多く入っていて、その人々がSDGsなどということを主張しながら、地球環境を題材に、様々な改革を迫ってくる。もちろん、自然災害が増えていることは間違いがない。ゲリラ豪雨といっていたのが、いつの間にか線状降水帯というような言い方になり、また、温暖化によって世界の各地で熱中症による死亡者が出てくるようになった。今年も、インドやヨーロッパで死亡しており、また、洪水事故による被害者は非常に大きなものである。そのような被害があることから、一般の人々もそのように考えるようになった。

 しかし、よく考えてみれば、充電電池というものは、携帯電話を使ってもわかる通りに、何回も充電している間に劣化する。その劣化して仕えなくなるということは当然に、最低でも電池の交換をしなければならないということになるのではないか。同時に、その充電電池は廃棄しなければならない。質が悪ければ発火する恐れがあり、また中から液体が出てしまえば、人体に影響するということになる。また、例えば日本ということを考えてみて、現在の日本の稼働しているトラックやバス、自動車すべてを充電するとなれば、現在からどれくらいの電力が必要になるのか。その時に火力発電も原子力発電も使わずに、そのような電力を作るにはどうしたらよいのか。当然にトラックなどは、夜間も動いているのである。そのうえ、その電池は寒冷地では動かないということになる。

 そして、その電池の廃棄はどのようにするのか。その内容が「EVの墓場」といわれるところになる。電気自動車が捨てられ、今後もそれが増え続けるということになる。逆に言えば、「中国が自国の経済的または、インフラによる世界支配」的に、様々なことを仕掛けている。そして、その内容をどの様にするのかということが大きな問題になるのである。そして、その環境にうるさいという人は、中国に利用されている。これは地球環境の悪化が全てうそということではない。さすがに気象をコントロールできるような内容ではない。しかし、同時に、その内容は中国の覇権主義にうまく利用され、そして無知蒙昧な人々が、その実現可能性も何もなく、簡単に騙され行動したということになったのである。
お名前は本名、またはそれに準ずる自然な呼称の筆名での記載をお願いします。
下記の例を参考にして、なるべく具体的に(固有名詞歓迎)お書き下さい。
(例)会社員、公務員、自営業、団体役員、会社役員、大学教授、高校教員、大学生、医師、主婦、農業、無職 等
メールアドレスは公開されません。
ただし、各投稿者の投稿履歴は投稿時のメールアドレスにより抽出されます。
投稿記事を修正・削除する場合、本人確認のため必要となります。半角10文字以内でご記入下さい。
e-論壇投稿の際の注意事項

1.投稿はいったん管理者の元へ送信され、その確認を経てから掲載されます。
なお、管理者の判断によっては、掲載するe-論壇を『議論百出』から他のe-論壇『百花斉放』または『百家争鳴』のいずれかに振り替えることがありますので、予めご了承ください。

2.投稿された文章は、編集上の都合により、その趣旨を変えない範囲内で、改行や加除修正などの一定の編集ないし修正を施すことがありますので、予めご了承ください。

3.なお、下記に該当する投稿は、掲載をお断りすることがありますので、予めご了承ください。

(1)公序良俗に反する内容の投稿
(2)名誉や社会的信用を毀損するなど、他人に不快感や精神的な損害を与える投稿
(3)他人の知的所有権を侵害する投稿
(4)宣伝や広告に関する投稿
(5)議論を裏付ける根拠がはっきりせず、あるいは論旨が不明である投稿
(6)実質的に同工異曲の投稿が繰り返し投稿される場合
(7)管理者が掲載を不適切と判断するその他の理由のある投稿


4.なお、いったん投稿され、掲載された原稿の撤回(全部削除) は、原則として認めません。
とくに、他人のレスポンス投稿が付いたものは、以後部分的であるか、全部的であるかを問わず、いかなる削除も、修正もいっさい認めません。ただし、部分的な修正については、それを必要とする事情に特別の理由があると編集部で認定される場合は、この限りでありません。

5.投稿者は、投稿された内容及びこれに含まれる知的財産権(著作権法第21条ないし第28条に規定される権利を含む)およびその他の権利(第三者に対して再許諾する権利を含む)につき、それらをe-論壇運営者に対し無償で譲渡することを承諾し、e-論壇運営者あるいはその指定する者に対して、著作者人格権を行使しないことを承諾するものとします。

6.投稿者は、投稿された内容をその後他所において発表する場合は、その内容の出所が当e-論壇であることを明記してください。

 注意事項に同意して、投稿する
記事一覧へ戻る
グローバル・フォーラム