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2024-10-02 11:54

ロボットについて

真田 幸光 大学教員
 私は、「人は人しか出来ない仕事をする。機械によって出来る仕事は機械に任せる。それが効率性も挙げていく。そして、人出不足の解消にも繋がり、地球規模で見た場合の人口増加による環境破壊を防ぎ、環境保護にも繋がる。」と考えています。また、当然に利便性の面からも、「機械化、ロボット化のメリット」を強く感じる者の一人であります。一方、世界の企業経営者の究極の本音を聞くと、「人は文句を言う、さぼる、給料を要求する、職場改善を要求する、などなど、コスト要因となる。従って、出来る限り、機械化、自動化、省力化を進めることが経営にとってはプラスとなる。」といった考え方を持ち、「機械化、ロボット化」を進展させていこうと言う目的もありそうです。

 これらを総合的に考えると、「機械化、ロボット化が未成熟であると、まだまだ、人手が必要であるが、機械化、ロボット化が進展すれば、高度のスキルを持つ人以外の人は不要となっていく。第一次産業革命が起こった当初、持つ者であるブルジョアジーは、持たざる者であるプロレタリアートの労働を搾取して利益を極大化する一つの術としてきていたが、プロたりアートの仕事を機械やロボットに託せるのであれば、スキルのない人は不要となる。大変、極端な言い方をすれば、かつての奴隷Slaveのような存在はどんどん不要ともなる。よって、地球規模で見た場合、機械化、ロボット化を進め、人口減少を進めていくことが地球にとっては良いこととなる。」といった考え方を持つ既得権益層が増えているといった声まで聴くようになってきています。

 こうした中、今年のドイツ・ベルリンで開催されたヨーロッパ最大の家電博覧会である「IFA 2024」では、中国本土の家電メーカーである「ハイセンス」が設けた展示館の片側に高い人工知能(AI)を持つロボット、「ハーレー」が紹介され、注目を集めたようです。このハーレー、例えば、私の顔を見つめ、私に触り、私の健康チェックを実行することを、僅か、約10秒間で出来るそうで、簡単な健康状態をチェックすることが可能なようです。即ち、例えば心拍数、血圧、酸素飽和度などの基本情報はもとより、それらからストレス度も確認、そうしたデータを基にして、例えばハーレーは、その情報を冷蔵庫に送る、そして、冷蔵庫の中の紙を確認した上で、冷蔵庫のドアに付いたスクリーンでは、ストレス・緊張緩和に役立つサーモンステーキとオイルパスタを薦める掲示をすると言うのであります。

 冷蔵庫の中の材料とユーザーの健康状態を勘案した結果を示したと言うことです。更にその上で、サーモンステーキを選ぶと、隣にあったオーブンがサーモンステーキ調理の為のセッティングまで終えたと言うことです。ハイセンスは、こうした機能を持つハーレーについて、「ハーレーは無効12カ月以内にグローバル市場で発売したい。」としています。こうした利便性を高める開発は素晴らしいと思いますが、機械化、自動化、省力化が今後、私たち人間社会にどのような、また思わぬ影響を与えていくのかも含めて、今後の社会の進展を見つめていきたいと思います。
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