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2025-05-30 23:27

(連載1)ハッピーセットの景品転売とそれに対する社会的問題意識

宇田川 敬介 作家・ジャーナリスト
 さて、今回は先週話題になったマクドナルドのハッピーセットのおまけ、「ちいかわのグッズ」が買い占められて、本来対象としているはずの子供たちの手に渡らなかったということ、以前から問題になっている「転売ヤー」といわれる人々が余分に買って転売をするというような状況になっているのである。
 
 この「転売ヤー」といわれる人々の中には中国人や韓国人なども含まれており、全くなかったはずのこれらのグッズが中国などで高値で売られているということになり、より一層怒りがこみあげてくることになる。当然に、これらの行為を取り締まることはできないのかということになるが、実際のところ「自分の所有権にあるものを販売すること」は何の問題にもならない。これを禁止するとフリーマーケットなどもすべて禁止しなければならなくなってしまうということになる。また業として行う場合は古物商の免許(許可)があればできるわけであり、質店などに言って換金することや、フィギュアなどを古本屋などに売るのと同じような行為として行うことも十分にある。リサイクルショップなどはそれでできているのであるから、なくせば様々な意味で別な問題になる。
 
 そのようなことで、これを回避するためには、大本の売る側、つまり今回の件でいえばマクドナルドなどが販売を制限するしかないということになるのである。この事件も「モラル」の問題であり、外国人や一部の金銭目当ての人々がモラルハザードを起こして商品を独占し、不当に高い値段で売りつけるということになる。本来であれば、「商品が必要であるとしながら通常の商業を阻害している」ということで「偽計業務妨害」などの罪に問われてもおかしくはないのではないか、というような法的解釈も不可能ではないのではないかというような感覚になる。法解釈的には偽計業務妨害などは多少無理があるのかもしれないが、しかし何らかの法規制が必要なのではないか。
 
 今回の内容も「必要な人のところや本来この商品を楽しむ人の手に届かない」ということであり、そのような目的外の購入ということに関して、どのように考えるのかということが非常に大きな問題になるのである。そして、外国人を差別するわけではないが、日本人と異なる文化性の中にある人々は、他人が困っても自分さえもうかればよいというような意識がありなおかつ法律に違反しなければ何をしてもよい、場合によっては法律に違反した場合も刑罰が軽ければ問題はないし、また逃げてしまえば関係ないというような精神性を持っている人がいることは確かだ。(つづく)
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