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2025-10-06 06:01

(連載1)高市早苗新総裁誕生!

岡本 裕明 海外事業経営者
 自民党で初の女性総裁誕生にまずはおめでとうと申し上げます。10月15日頃に首相指名の臨時国会があります。これから10日間に高市氏が発する様々な発言を受けて野党がどのような反応を示すか次第ですが、私が見る限り、野党幹部もまずは手腕を見ようではないか、という感じではないかと思います。早速挨拶に行った公明党の斉藤代表は氏の靖国参拝や政治とカネ問題、更には外国人との共生に対するスタンスに懸念を示したとされます。ただ、懸念であって即連立解消ということにはもちろんならず、斉藤氏もまずはハネムーン期間を見届ける、そんな感じになると思います。

 よって現状、このまま首相に指名されるとは思います。つまり日本初の女性首相の誕生の可能性は極めて高いと思います。ハネムーン期間は100日程度とされますので日数的ズレはありますが、26年年始までは様子を見るのでしょう。個人的想像ではありますが、26年度予算編成が内政について一つの山場になるとみています。つまりどの程度、財政拡大とそれを補う財源を考えるか、国民と野党の声をどう拾い上げ、財務省とどう対峙していくのか、手腕の見せ所だと思います。

 次に外交ですが、初日のあいさつで外交の重要性はうったえており、日米同盟の強化、日米韓、及びオーストラリアやフィリピンとの連携は口にしましたが、中国のちの字も出てきませんでした。この辺りは外務省も気を揉んでいることでしょう。基本的に日本の外交方針は戦前から対立軸は作らないことを前提としています。よって最近の世界の趨勢である世界のグループ化に高市氏と外務省がどのような落としどころを探るかも焦点となってきそうです。

 さて、今回の高市氏の総裁選出は私は予想していませんでした。マスコミの多くがそうだったこともありますが、私自身、高市氏は様々な意味で不利だと考えていました。ただ、第一回目の選挙の際、党員票がダントツだったこと、麻生氏が選挙前に党員票を重視するよう派閥メンバーに伝えていたことが決め手となったと思います。それ以上に小泉氏の票が伸びなかったのは選挙戦の際、失言を抑えたことでやりたいことを十分に表明できなかったことが敗因だったのかもしれません。もちろん後付けの理由ですが。(つづく)
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