国際問題 外交問題 国際政治|e-論壇「議論百出」
ホーム  新規投稿 
検索 
お問合わせ 
2026-03-26 09:36

(連載1)イラン戦争、果たして停戦できるのか?

岡本 裕明 海外事業経営者
 パキスタンがイラン戦争の和平交渉に乗り出そうとしています。パキスタンもイスラム教シーア派が人口の15%程度占めています。またアメリカとパキスタンの関係も悪くなく、ワシントンのパキスタン大使館内に「イラン利益代表部」があります。イランとアメリカは国交がないので、実質的にアメリカとイランを結ぶ事実上の唯一の政府の出先機関であります。故に仲介するにはその特殊な歴史を踏まえ、その候補として考えられているようです。アプローチとしては悪くはないと思いますが、果たしてパキスタンに取りまとめられるだけの手腕と調整能力があるか、ここが未知数であります。また仲介についてはトルコ、エジプトも手を挙げているようです。
 
 様々な報道を総合的に勘案すると今回の戦争の関係国の三者三様ではないかと思います。アメリカはここにきて「この戦争を主導したのは誰か?」という責任回避の動きが若干見て取れます。トランプ氏への戦争責任転嫁が増えてきている中で、トランプ氏がヘグセス国防長官に「お前が先にやるといったよな」と言うなど「俺が主導したのではない」という言い訳をし始めているように感じます。これはトランプ氏の考えが揺れ動いている兆候で、アメリカの腰が引けてきているとも見ています。
 
 私の見方はトランプ政権は当初、この戦いはベネズエラのように短期決戦で終わると考えていた節がかなり強かったと考えています。ところが戦火はより広範に広がり、留まるところを知らない状況になってしまったのです。トランプ氏の判断ミスは将来、当然問われます。そこでトランプ氏の迷いが生じたと同時にアメリカ大統領として本来やるべく内政や外交がおろそかになってしまい、トランプ氏は大統領としての成果の加点どころか就任以来の政策がプラスマイナスゼロ状態になったようなもので焦っているのでしょう。
 
 次にイスラエルですが、私から見ればネタニヤフ氏が最大の策士であることは疑いの余地はありません。氏はイスラエルの立場と自身の権力の座をより強固にするために精力を注ぎこんでいます。イスラエルの強硬派はイランもヒスボラも殲滅させたいわけで、ネタニヤフ氏も自らの地位をより長期化させるには何らかの理由をつけて戦時体制を続けるのがベストなわけです。アメリカの庇護の下、やりたい放題することで自国の戦闘能力をより高め、絶対的な防御網を作ることに今のところ、成功していると言えます。イスラエルはアメリカを踏み台にしてより高飛車で積極的な攻勢にいつでも出てくる体制を維持したいのでしょう。(つづく)
お名前は本名、またはそれに準ずる自然な呼称の筆名での記載をお願いします。
下記の例を参考にして、なるべく具体的に(固有名詞歓迎)お書き下さい。
(例)会社員、公務員、自営業、団体役員、会社役員、大学教授、高校教員、大学生、医師、主婦、農業、無職 等
メールアドレスは公開されません。
ただし、各投稿者の投稿履歴は投稿時のメールアドレスにより抽出されます。
投稿記事を修正・削除する場合、本人確認のため必要となります。半角10文字以内でご記入下さい。
e-論壇投稿の際の注意事項

1.投稿はいったん管理者の元へ送信され、その確認を経てから掲載されます。
なお、管理者の判断によっては、掲載するe-論壇を『議論百出』から他のe-論壇『百花斉放』または『百家争鳴』のいずれかに振り替えることがありますので、予めご了承ください。

2.投稿された文章は、編集上の都合により、その趣旨を変えない範囲内で、改行や加除修正などの一定の編集ないし修正を施すことがありますので、予めご了承ください。

3.なお、下記に該当する投稿は、掲載をお断りすることがありますので、予めご了承ください。

(1)公序良俗に反する内容の投稿
(2)名誉や社会的信用を毀損するなど、他人に不快感や精神的な損害を与える投稿
(3)他人の知的所有権を侵害する投稿
(4)宣伝や広告に関する投稿
(5)議論を裏付ける根拠がはっきりせず、あるいは論旨が不明である投稿
(6)実質的に同工異曲の投稿が繰り返し投稿される場合
(7)管理者が掲載を不適切と判断するその他の理由のある投稿


4.なお、いったん投稿され、掲載された原稿の撤回(全部削除) は、原則として認めません。
とくに、他人のレスポンス投稿が付いたものは、以後部分的であるか、全部的であるかを問わず、いかなる削除も、修正もいっさい認めません。ただし、部分的な修正については、それを必要とする事情に特別の理由があると編集部で認定される場合は、この限りでありません。

5.投稿者は、投稿された内容及びこれに含まれる知的財産権(著作権法第21条ないし第28条に規定される権利を含む)およびその他の権利(第三者に対して再許諾する権利を含む)につき、それらをe-論壇運営者に対し無償で譲渡することを承諾し、e-論壇運営者あるいはその指定する者に対して、著作者人格権を行使しないことを承諾するものとします。

6.投稿者は、投稿された内容をその後他所において発表する場合は、その内容の出所が当e-論壇であることを明記してください。

 注意事項に同意して、投稿する
記事一覧へ戻る
グローバル・フォーラム