ホーム
新規
投稿
検索
検索
お問合わせ
2010-01-28 20:57
ウクライナの抱える問題と日本の協力
植村 進
京都産業大学名誉教授
5年前に約1年間、私はキエフ大学の客員教授としてキエフの一般のアパートに住んでいた。そのときにたまたまキエフの一大学教授から聞いた話であるが、ウクライナはすばらしい国であるが、解決しなければならない問題も抱えている、とのことであった。彼によると、それは、(1)こどもたちの退廃、(2)生態系、(3)宗教、(4)エネルギーの問題であった。
実際に、冬の室内の暖房が熱すぎて、温度を調節するために、窓を開けたことがあった。家庭の暖房設備、工場施設などは古くて、絶えず修理がおこなわれていた。しかし技術革新はすすんでいないようであった。ウクライナは、地球温暖化のためにも、まずこの点における技術革新から取り組まなければならない。
クリミアやキエフの水はあまりよくなかった。ビールより水の方が高い時もあった。ドニエプル河に汚水が流入したことも報じられていた。したがって、ウクライナにとっては、環境汚染、言い換えれば、生態系の問題も重要だ。
日本はウクライナの生態系やエネルギーの問題の解決のために協力する必要がある。その場合、相手国との国情の違いを知って、よく理解し合い、技術を単体としてではなく、総合的なシステムとして普及させる必要がある。日本としては、技術立国としての素早い行動がいま求められている。
>>>この投稿にコメントする
修正する
投稿履歴
一覧へ戻る
総論稿数:4769本
グローバル・フォーラム