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2026-04-06 10:50

韓国製防空兵器について

真田 幸光 大学教員
 韓国は、産官学金融で力を合わせて防衛産業の育成を図っている国です。こうした中、中東のアラブ首長国連邦(UAE)に配備された韓国製防空兵器「天弓2」が、イランとの戦争で性能を立証しているとの見方が韓国国内では広がっています。これは、韓国自身が自画自賛しているだけでなく、外信もこれを取り上げていることから、韓国国内では、「自信の色」を見せているのであります。

 即ち、フィナンシャル・タイムズ(FT)紙は、「イラン戦争で格安なパトリオットの競合製品を提供する韓国防衛産業が台頭している。(Iran war lifts K-defence company offering cheap Patriot rival)」というタイトルの記事で、今回のイランとの戦争で注目されている天弓2に関する記事を紹介したのであります。天弓2は、パトリオットと共に韓国型ミサイル防衛(KAMD)システムの核心となるアセット(軍事資産)となるとされています。

 韓国製の地対空誘導ミサイルであり、ミサイルや航空機を中高度で迎撃するものであります。
天弓2は8基の発射管を積んだランチャー(発射装置)車両4台と多機能レーダー、交戦統制システム(ECS)などで構成されています。ミサイルと統合システムはLIGネクスワン、レーダーはハンファ・システム、ランチャーと車両はハンファ・エアロスペースがそれぞれ生産しています。実戦配備が始まってから2年後の2022年に締結したUAEとの輸出契約を皮切りに、サウジアラビアとイラクも併せて中東3カ国の防空網に進出し、これまでの輸出分だけでもほぼ13兆ウォンを獲得していました。
 
 今回のイランとの戦争では、UAEの天弓2部隊が相当な戦果を挙げたというニュースが伝えられ、注目が更に高まっています。韓国国会の国防委員会のユ・ヨンウォン議員=保守系野党・国民の力所属=によると、UAEに配備された二つの天弓2部隊はおよそ60発の迎撃ミサイルを発射し、96%の迎撃成功率を記録していると報告しています。初の実戦投入かつ、韓国製誘導兵器が実戦で敵のミサイルを撃墜した初の事例となったのであります。今後も韓国の防衛産業には注目をして逝きたいと思います。
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