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2026-03-21 20:34

(連載1)ステーブルコインはどこまで普及するか?

岡本 裕明 海外事業経営者
 昨年秋、鳴り物入りでスタートした日本のステーブルコイン、JPYCですが、一般的にはまだ「なにそれ?」レベルかもしれません。多分、使うところがないからではないかと思います。日本は世界で最も決済手段が多い国ではないかと思います。クレカ、PayPay、Suica… もちろん現金もあります。それぞれがそれぞれの進化を辿っているので統一感がなく、使い手によりまちまちな感じがします。なのでコンビニなど小売店の前には端末がたくさんあったりして便利なようですが、日本的なバラバラ感があります。
 
 5-6年前、クレカのポイント技が話題になったのですが、その技をいまだに駆使している人はかなりの通だと思います。私の知る限り、ある程度の人が「脱落」し、「各々都合の良い決済手段に身を任せ…」ではないかと思います。そんな中で次はステーブルコイン、と言われても一般大衆からすれば「どこでどう使うのよ?」だろうと思います。それはある意味、日本が恵まれているからであり、それを必ずしも必要としないからでありましょう。各自が慣れた決済手段で現状、問題ないからです。
 
 では質問。もしも日本円が今後、大暴落し、200円に向かうと予想されたとき、あなたはどう資産防衛しますか?資産防衛は大げさな表現かもしれませんが、我々の決済は円という政府通貨の上に成り立っているのですが、このように恵まれた国はごく限られているのです。EUに加盟したい国が多いのは通貨の管理が大変だからユーロに入ってしまえば楽ということはあるでしょう。先般、私のところで15年ぐらい前に働いていた人と大阪で再会しました。彼女はカンボジアで長く不動産事業を担当していることもあり、頻繁に同国に行っています。話を聞くと「全部米ドル決済だし、預金もその利息も米ドルだし…」と。
 
 最近はどうか知りませんが、昔は南米は米ドルが当たり前に流通していたし、もっと昔はソ連では米ドルショップでしたし、当時の東欧諸国はビザ取得に1日当たり〇米ドルと現地通貨との強制両替を課していました。最近米ドルの信認が揺らいでいるのではないか、という話はこれまで何度か振ったと思いますが、米ドルを諦めて金(ゴールド)でモノを買えるかといえばNOであります。つまり汎用性という点では米ドルに勝るものはないのであります。(つづく)
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