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2026-06-18 14:28

(連載2)太陽光発電の動向

真田 幸光 大学教員
 太陽電池パネルは2018年から2022年までの新規普及量が15.6ギガワットで、2017年までの累積設置量(6.4ギガワット)の2.5倍となりました。韓国環境研究院は2035年に廃棄パネル(1枚当たり約2.5平方メートル)の発生量が約14万7,000トンに達すると予測しています。ソウルの中信地域・ヨイ島の5倍を超え、ソウル市中区全体を覆うほどの巨大な規模になる計算です。一方、現在、全国で8社しかないリサイクル業者の処理能力は年間2万3,000トンに過ぎません。
 
 太陽電池パネルは強化ガラス(70〜75%)、アルミフレーム(20〜25%)、シリコンセル(3〜4%)で構成されていますが、正常に稼働している間は密封構造のおかげで安全ですが、廃棄後に放置されて密封状態が損なわれると、鉛やアンチモンなどの重金属が雨水に混入し、土壌や地下水を汚染する可能性もあると指摘されています。また、焼却するとフッ素ガスなどの二次汚染物質が出る為、必ず高度なリサイクル工程を経なければならないです。
 
 技術力があれば、廃棄パネル1トンから1〜2キログラムの銀と高純度シリコンを抽出出来るとされ、原材料の95%以上を回収し、半導体やバッテリーの素材としてリサイクル出来ると言われていますが、現在の国内技術はガラスとアルミニウムを分離する低付加価値の段階に留まっており、机上の空論でしかないことも指摘されています。リサイクル現場では、廃棄パネルの発生が本格化すると、違法放置のリスクに懸念の声も出ます。リサイクル業者は、「廃棄パネルの解体から輸送、処理までの全費用を発電事業者が負担すべきである。費用が掛かる為、一部の発電業者は廃棄パネルを発電所の片隅に積み上げている。」といった指摘もしています。
 
 こうした中、韓国政府は2023年に太陽光発電機器メーカーにリサイクル義務を課す生産者責任リサイクル制度を導入しましたが、企業はリサイクル技術への投資よりも負担金の支払いという安易な道を選んでいるのが現実であります。韓国政府はリサイクル設備を搭載した車両による「移動式処理」、処理速度を向上させる「高速プロセス技術」を開発し、処理能力を増強する計画であるとはしていますが、専門家は、「まずはリサイクル処理の規模を拡大すべきである。」と指摘しています。こうした課題を抱える韓国を横目に、その韓国よりも大きく、「太陽光発電シフト」をしている日本に課題はないのでありましょうか?お隣の国。韓国以上に太陽光発電の功罪を議論しなくてはいけないのが、我が国日本であるように思います。(おわり)
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