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2026-07-14 02:24

(連載2)狙われるトランプ大統領

岡本 裕明 海外事業経営者
 私には何が本当かもちろんわかりませんが、このような化かし合いがニュースとして報じられるほどトランプ氏も繊細になっているとも言えます。では私が気にすることは何か、といえば仮にイラン政府の指示により暗殺が行われた場合、何が起きるか、これのほうが怖いのです。世界は一夜にして暗転する、これが最悪のシナリオであります。トランプ氏は自身が暗殺されれば極めて甚大な規模の再復讐をすることを既に立案しているようであり、その内容次第では収拾がつかなくなるということであります。甚大な規模の復讐とはイランのインフラなどの破壊が含まれるとみており、ホルムズ海峡の安全航行どころの騒ぎではなくなってしまいます。

 もちろん、このシナリオは最悪のケースです。ただ、我々一般人と言えども常に起こりうるあらゆるシナリオは考えるべきだと思うのです。コトが起きてからでは遅く、プロ アクティブに様々なリスク勘案をすることは当然の行為であります。このようなシナリオは一般報道ではまず出ることはありません。なぜなら不安を煽るし、事実ではなく、想像の域にあるからです。報道は事実を伝えるのが使命であり、予想屋ではありません。しかし、我々は日々の生活に於いて様々な事象から自己防衛の行動をし続けているのです。コメが値上がりしそうだ、と言えば買い占めるし、消えたナフサの問題もありました。

 これを政府レベルで考える場合、アメリカとイランの問題が第2幕となるリスクからホルムズ海峡は当面だめだ、という判断を下しながら、代替の原油調達手段を考える、イランのバックで中国がどのような支援をかけるのか、世界の覇権主義国家と民主主義国家の極めて厳しい関係が生じるのか、といったところまで仮に無駄であっても検討はすべきなのです。これが国家安全保障の根幹とも言えます。もちろん私などが言わなくても政府要人たちはこれをきちんととらえてしかるべき部署が研究しているはずです。それは一般人には知らされていないだけ、とも言えます。

 トランプ大統領を狙うことが可能かそれは分かりません。ただ、社会一般に言えることはスパイがうようよしているのです。そしてスパイは必ず協力者を持っています。多くの政権内部には敵対する国への協力者はいるものです。通常は国家機密の情報の抜き取りが主体ですが、イスラエルのモサドのように国家の中枢の人物の行動をすべて把握するといったこともできます。世の中は全てが筒抜け、最後は行動に移すかどうか、その程度の極めて薄い皮一枚の攻防とも言えるとみています。(おわり)
 
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