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2010-10-21 09:59
(連載)東アジアでの2つの権力移譲(2)
大沼 瑞穂
東京財団研究員・政策プロデューサー
中国共産党における権力の移譲は、それが民主的でないことからも、反対する勢力とどう折り合いをつけていくかが重要で、過去には、文化大革命、天安門事件などで失脚したリーダーもいます。保守派と改革派のせめぎ合いは常に指導者選出という部分であらわれます。中国が対外的に必死ともいえる強硬な発言をするのは、社会...
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2010-10-21 07:35
都知事選候補選びで“舌戦”スタート
杉浦 正章
政治評論家
恐らく都知事選候補に相当困っているのだろう。自民党幹事長で都連会長でもある石原伸晃が「父でもう1回」と言いだした。民主党が行政刷新相・蓮舫(42)を立てた場合、太刀打ちできるのは石原慎太郎しかいない、という判断だろう。しかし、まだ話題の段階だが、蓮舫が立てば、参院選得票数は171万票。とても4期目...
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2010-10-20 10:12
(連載)東アジアでの2つの権力移譲(1)
大沼 瑞穂
東京財団研究員・政策プロデューサー
東アジアでは、ここ1ヶ月で2つの大きな権力の継承が起こりました。それは、北朝鮮での金正恩氏が金正日総書記の後継者として内外に示されたことと、中国の習近平氏の中央軍事委員会副主席への選出の2つです。前者は、これまでベールに隠されていた金正恩氏の存在が明らかになったことで大々的にマスコミに取り上げられ...
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2010-10-18 16:22
民主党政権の錯覚と幻想に失望する
岩國 哲人
前 衆議院議員
政権交代から1年。この間の民主党の政治姿勢、外交対応、経済問題への判断と対策などを見ていますと、大きな失望を感じずにはいられません。その幾つかをご紹介いたします。まず普天間基地問題。この問題で地元沖縄からは不信、米国からは不満を抱かれた結果、鳩山内閣は退陣し、思いもかけず総理の座についたのが菅直人...
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2010-10-18 09:51
(連載)ヨーロッパで広がる反移民感情の波(3)
島 M. ゆうこ
エッセイスト
『ワシントン・ポスト』紙によると、イギリスでは、保守派が主体となった新連合政府が、失業率を下げる為、EU加盟国以外の移民の受け入れを一時的に停止して、外国人雇用を減らす構えを示しており、「アメリカ人でさえ、長期の労働ビザ取得が難しくなる」可能性がある。アメリカが移民に反対する理由と同様で、イギリス...
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2010-10-18 07:32
これでは自民党政権の方がましだ
杉浦 正章
政治評論家
戦後初の本格的政権交代があって1年余り。そろそろ比較政権論が重要な課題となってきた。筆者は「自民党政権時代の方がましではなかったか」と思い始めている。そのポイントは3つある。1つは民主党政権の虚言体質。2つは外務官僚不在の素人外交。3つは小沢一郎を支持した民主党衆参議員200人の「政治とカネ」看過...
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2010-10-17 00:22
(連載)ヨーロッパで広がる反移民感情の波(2)
島 M. ゆうこ
エッセイスト
又、実際、昨年イタリアでは、アフリカ北部からの亡命者の入国を防ぐため、EU加盟国以外の国からの移民への労働ビザ発給を停止している。市民の反移民感情の理由としては「仕事を移民に奪われている」、「犯罪率が上がっている」、「時間を大切にする伝統が妨害されている」などをあげており、「近年の西ヨーロッパの中...
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2010-10-16 13:09
(連載)開戦10年目に突入したアフガン戦争(2)
石川 純一
フリージャーナリスト
9月29日に発表されたCNNテレビの世論調査では、アフガンでの軍事作戦を肯定した米市民は44%で3月の調査から11%も減少し、不支持は58%に達した。オバマ米大統領は、テロの脅威から米国を守る上で「アフガンでの戦争は必要だ」と強調している。2009年12月には「2011年7月の撤退開始は譲れない」...
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2010-10-16 12:21
(連載)ヨーロッパで広がる反移民感情の波(1)
島 M. ゆうこ
エッセイスト
近年、少数民族や移民の文化的伝統に否定的に反応する反移民感情が、世界中に広がっている。特にその傾向が顕著なのはヨーロッパである。西欧諸国では近年移民の数が圧倒的に増えていたが、それでも人種差別や移民流入阻止の動きは「非現実的」であり、「無益」であるとの視点は国際的に共有されていた。しかしながら、近...
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2010-10-15 10:57
(連載)開戦10年目に突入したアフガン戦争(1)
石川 純一
フリージャーナリスト
2001年9月11日の米同時多発テロ事件の首謀者として、当時のブッシュ米政権から名指しされたビンラディンをはじめとする国際テロ組織アルカイダのメンバーたち。そして、かれらに隠れ家を提供し、その引き渡しに応じなかったのが、当時のアフガンのタリバン政権。米国は有志国連合を組織して、反タリバン派の北部同...
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2010-10-13 07:27
小沢が“フェードアウト”する理由
杉浦 正章
政治評論家
小沢一郎の国会招致をめぐって、民主党内の賛否が割れているが、議論が高まるほど首相・菅直人と幹事長・岡田克也にとってはプラスの作用だろう。当面国会招致を“人質”として小沢封じができているからだ。検察審査会の起訴決定以来の政治状況は、中長期的には小沢の求心力低下、支持グループの溶解につながってゆく気配...
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2010-10-11 01:32
仙石官房長官は、尖閣問題に歴史認識問題を持ちこむな
高峰 康修
岡崎研究所特別研究員
日韓併合100年の菅首相の謝罪談話発出の先頭に立ち、その過程で日韓間の賠償問題が済んでいないと示唆したことに如実に表れているように、仙石官房長官の歴史認識は余りにも歪んでいるとしか言いようがない。10月2日に枝野幹事長代理が、講演の中で「中国は悪しき隣人である」と言い、日中の「戦略的互恵関係」とい...
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2010-10-10 11:55
(連載)ロシアの勢力圏に引き戻されたウクライナ(2)
河村 洋
NGOニュー・グローバル・アメリカ代表
これはロシアと欧米の地政学的競合に重要な意味を持つ。初代大統領のレオニード・クチュマ氏と同様に、ビクトル・ヤヌコビッチ氏も、ロシアとの関係を深めながらEUに加盟しようとしている。しかし安全保障環境は一変している。クチュマ政権期には、エリツィン政権のロシアはヨーロッパ・大西洋地域の枠組で欧米とは良好...
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2010-10-09 18:12
(連載)ロシアの勢力圏に引き戻されたウクライナ(1)
河村 洋
NGOニュー・グローバル・アメリカ代表
オレンジ革命の崩壊以来、ウクライナはロシアの属国のようになってしまった。最近、チャタム・ハウスが刊行した“The Mortgaging of Ukraine’s Independence”と題するレポートでは、ウクライナ政治と黒海地域の安全保障への理解の鍵が示されているので、この論文のレビューを述...
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2010-10-08 12:41
(連載)グローバル時代のテロリズムを考える(3)
島 M. ゆうこ
エッセイスト
また、テロリズムの原因についても、多くの学者は、グローバル時代の政治、経済、イデオロギー及び文化などを多面的に分析し、「これらが複合的に絡み合った結果生じた副産物である」と指摘している。中でも、政治的観点からの見解は興味深い。2002年から03年にかけてMITプレスの『国際安全保障』誌に寄稿された...
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2010-10-07 12:38
(連載)グローバル時代のテロリズムを考える(2)
島 M. ゆうこ
エッセイスト
アメリカ言語学者及び政治活動家であるノーム・チャムスキーは、「LICがアメリカの政策であるが、性質的にはほぼテロリズムと同一である」と述べている。「トルコやイラクがアメリカの武器を使用し、国境内で何千人ものクルド人を殺害したり、グアタマラやエルサルバドルでアメリカが資金提供した暗殺部隊が何百万人も...
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2010-10-07 07:26
女性議員の図星の指摘にイラ菅爆発
杉浦 正章
政治評論家
当選2回の女性議員の挑発にまともに乗った首相・菅直人が、本会議答弁で「イラ菅」を爆発させた。「私も野党時代厳しい言葉を使ったが、これほど汚い言葉を使わなかった」と切り返したが、菅はかつての首相・小泉純一郎に「やるやるといって何一つやらない。これではやるやる詐欺だ」とこき下ろすなど、口の悪いのは抜群...
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2010-10-06 10:23
(連載)グローバル時代のテロリズムを考える(1)
島 M. ゆうこ
エッセイスト
10月3日から4日にかけて、アメリカ、イギリス、日本政府は、アルカイダのリーダー、オサマ・ビン・ラディンの関与が懸念されているフランス、イギリス、ドイツなどヨーロッパ各国の市内でのテロの可能性に関する警戒を呼びかけた。いつものように具体性に欠ける警告ではあるが、日本政府も、ヨーロッパに滞在している...
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2010-10-05 13:51
(連載)米国、包括的対イラン経済制裁へ(3)
石川 純一
フリージャーナリスト
こういった構図は、突き詰めれば、何もイスラム社会だけではなく、いわゆる「南」の国に共通したものだ。近代に追い付く統一国家を形成するために、民族を持ち出したり、宗教を持ち出したり、はては共産主義を持ち出したりする。西欧列強が植民地主義にのっとり世界に覇を唱えた時代、それに対抗するため、まず民族独立が...
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2010-10-04 12:43
(連載)米国、包括的対イラン経済制裁へ(2)
石川 純一
フリージャーナリスト
ビンラディンのこの思想の根源はどこからきているのか。ソ連軍アフガン侵攻に反対してアラブ志願兵としてアフガンに赴いたこと、湾岸戦争で聖地の守護者であるべきサウド王家が米軍のサウジ駐留を認めたこと、に対する怒りがあるのは分かる。だが、もっと奥深いものがあるはずだ。信頼できる情報を総合すると、アルカイダ...
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