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2019-10-31 21:45
(連載1)GATTを振り返る
緒方 林太郎
元衆議院議員
よく新聞等を読んでいると、「GATT」、「WTO」という言葉が出て来る。大半の方には「なんだ、そりゃ?」という気になるだろう。TPPや日欧EPAなど数多くの貿易や経済連携についてのニュースを見聞きするだろうが、GATTやWTOについて知っていることはそれらを深く理解する上で助けになるだろう。
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2019-10-29 17:46
(連載2)韓国「黒字倒産」のリスク
真田 幸光
大学教員
また、そもそも韓国が持っている潤沢にあるから大丈夫であるとされる「外貨準備高」は突然の韓国からの米ドル資金引き上げの際に、すぐに現金化して、米ドル資金不足をカバーできるような資産で構成されているのかについても疑問が残っています。ここで、緊急事態が発生した際に、相互に資金を融通するという、国家間の、...
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2019-10-29 09:57
ヴィカリーの累進課税研究
池尾 愛子
早稲田大学教授
2018年夏の第18回世界経済史会議(米ボストン)の折、招待講演者の一人トマ・ピケティ氏(フランス)と話す機会があった。彼の講演「格差の拡大と政治的対立構造の変化」を聴いて、質疑応答の途中で退席して、レセプション会場に向かい、会場となっている美術館で鑑賞した後、遅れてレセプションにやって来た氏と目...
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2019-10-28 13:40
(連載1)韓国「黒字倒産」のリスク
真田 幸光
大学教員
改善が期待されているものの、依然として残る米中摩擦の危険性を背景として、その中国本土経済に対する経済依存度が高く、かつ中国本土を中心とするサプライチェーンを通じて中国本土の対米輸出の動向にも影響を受け易いと見られている韓国の通貨・ウォンは、何かのきっかけを受けると、売り圧力を受け易い状況が続いてい...
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2019-10-27 17:37
(連載2)通商協定の作り方
緒方 林太郎
元衆議院議員
なお、「天皇陛下の批准」を要件としているにもかかわらず、国内法改正が全くない条約というのは珍しいが時折ある。気候変動枠組みパリ協定がそれに当たる。あれは国内法改正が一切無くとも国内実施が可能であるが、批准が要件になるため、国会承認条約であった。これは何を意味するかと言うと、国会審議で環境大臣が絡ま...
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2019-10-24 20:36
(連載1)通商協定の作り方
緒方 林太郎
元衆議院議員
今日から日米貿易協定の国会審議が始まった。ところで、条約の作られ方について知っている方はそう多くは無い。非常に簡単に条約の作り方から国会審議、そして発効についてまで説明しておきたい。WTO協定もTPPもすべて国際条約(国際約束)である。国際約束とは何かと言うと、「国と国とが合意するもの」である。必...
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2019-10-24 18:38
資本主義の最後の鐘が鳴る
大井 幸子
国際金融アナリスト
一体どこまで金利が下がるのか?先進国ではマイナス金利が深化し、マーケットは異常な事態に陥りつつある。そもそも、資本主義においては「利子が利子を生む複利効果」による資本の増殖が原則である。マイナス金利が限度を超えれば、資本主義そのものを破壊しかねない。
著名なOxford Econom...
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2019-10-23 12:10
(連載2)文大統領は何を考えているのか
岡本 裕明
海外事業経営者
ではなぜ、チョ長官を強引にその地位に据えたのかといえば、彼のようにグレーな疑惑で世論の注目を浴びている者をルアーとすることで、検察組織の異常さを国民に広く知ってもらうという作戦だとしたらどうでしょう。一歩間違えればアウトのきわどい勝負ですが、文大統領が冒険的にならなければならないほど追い詰められて...
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2019-10-22 18:43
(連載1)文大統領は何を考えているのか
岡本 裕明
海外事業経営者
今カナダでは、慰安婦像の問題は収まっており、水面下での動きも見られません。理由の一つは、韓国が国内問題でそれどころではないこと。もう一つは、同様の人権問題としてカナダでも話題になったいわゆる「南京大虐殺」問題に関して、その記念日を制定する運動が立ち消えになったことです。
それでは、南...
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2019-10-19 11:42
独中日の共同研究プロジェクト始動
池尾 愛子
早稲田大学教授
今月半ば、2泊3日の予定で北京に出張した。1993年に北京で開催された東アジア国際学術会議に出席した研究者と会食することができた。それは私にとって初めての訪中機会であったので、実に26年ぶりの再会となった。英語での会話になったので、幾つか質問して確かめることができた。「中国では『資本論』第1巻の英...
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2019-10-18 22:37
現代版ジャンヌ・ダルクの活躍を願う
船田 元
GFJ政治家世話人
台風15号の爪跡が癒えないうちに、追い討ちをかけるように、猛烈な台風19号が駆け抜けて行った。今回は大型で猛烈な雨台風だったため、東日本で77の河川で氾濫や越水が発生し、多くの被害が出ている。心からお見舞い申し上げたい。日本列島は「台風銀座」とも称され、毎年幾つかの台風が上陸して来たが、最近は明ら...
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2019-10-17 13:14
(連載2)米朝実務者協議に期待感ゼロ
倉西 雅子
政治学者
さらに、7日に至りますと、帰途の経由地である北京空港において記者団を前に「米国がきちんと準備できないなら、どんなひどい出来事が起きるか分からない」と述べています。この発言は、明白なる対米脅迫です。北朝鮮側は一切の妥協を拒否し、アメリカに対して譲歩するよう迫っているのです。SLBMの実験は、北朝鮮が...
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2019-10-16 22:54
(連載2)高コスト社会の到来と鈍るコスト感覚
中村 仁
元全国紙記者
自衛隊が宇宙安保を強化するという記事を最近、見かけました。他国の人工衛星を攻撃できるキラー衛星が登場し、地上を守るだけでは間に合わなくなり、宇宙空間での自衛隊の対処能力を強化していくのだそうです。軍事予算は軍需産業を潤しても、経済成長に与える効果は民生中心の経済活動に比べて劣ります。それでも、安全...
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2019-10-16 18:31
(連載1)米朝実務者協議に期待感ゼロ
倉西 雅子
政治学者
10月5日スウェーデンの首都、ストックホルム郊外で始まったアメリカと北朝鮮との間の核・ミサイル問題をめぐる実務者協議は、極めて奇妙でした。会談後に開かれた両国代表の見解は、全く逆なのですから。同じ時と空間を共有しながら、何故、かくも両者の説明は食い違ったのでしょうか。
実務者会談の席...
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2019-10-15 14:55
(連載1)高コスト社会の到来と鈍るコスト感覚
中村 仁
元全国紙記者
「おカネをやたらと食う」、「重いコストがのしかってくる」というニュースが連日、流れてきます。以前は、需要超過でインフレ圧力がかかりやすい「高圧経済」の時代が続きました。それに代わって最近は、「高コスト社会」の到来と呼んだほうがいいような時代になったと思います。
コストが上がっても価格...
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2019-10-11 15:55
対外発信は対象の対日認識を踏まえよ
真田 幸光
大学教員
私は、第二次世界大戦を日本と直接戦った米国、米国民の中には、特攻隊に象徴されるように、「死を覚悟してまで行動する日本人の行動様式が、論理的には理解しにくく、従って、日本人に対しては、ある種の脅威を感じる」と未だに見ている人が多いと考えています。因みに、当時の日本の特攻隊と同様、自爆テロを繰り返すイ...
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2019-10-10 12:14
(連載2)トランプの対イラン強硬姿勢の裏
宇田川 敬介
作家・ジャーナリスト
また、トランプ大統領は、アフガニスタンのタリバンと和平交渉を行っていた。トランプ大統領の行動は、興味深いことに、ツイッターなどの文字で表された強気な姿勢とは全く逆だということだ。中東に駐留するアメリカ軍は「威圧」のためにプレゼンスを誇示することはあっても、いざというときに実際に戦うという選択肢を実...
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2019-10-09 21:22
(連載2)バランスが崩れた日米貿易協定交渉
緒方 林太郎
元衆議院議員
多分、「制裁関税回避」を逃れたという反論があるでしょう。仮にそれが事実だとしても、TPP12で確保したバランスが二重に崩れている事には変わりはありません。そして、制裁関税は全然回避されていません。今年9月の令和元年9月25日日米共同声明の何処にも制裁関税を打たないとは書いてありません。「制裁関税を...
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2019-10-09 20:28
(連載1)トランプの対イラン強硬姿勢の裏
宇田川 敬介
作家・ジャーナリスト
イラン情勢がかなり悪化しているように見える。この「見える」というのは、どうも日本のマスコミはそのように一斉に報じているという意味だ。新聞などを読んでいると、今にもイランとアメリカが戦争をするかのような話になっており、まあ、現実ということを全く無視した憶測報道があまりにも多いということがなかなか面白...
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2019-10-08 16:47
(連載1)バランスが崩れた日米貿易協定交渉
緒方 林太郎
元衆議院議員
日米貿易協定に関するテーマで一番大きな「この協定は結局、どう見たらいいのか。」という事について順序を追って書いていきます。まず、日米が元々合意していたのはTPP12でした。安倍総理は、平成28年12月08日参議院TPP特別委員会で、TPP12について、「バランスの取れた」協定だと評価しました。私も...
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