それでは、有限で貴重で、世界中の誰もが大事だと認知できうるもので、世界で共通に評価できるもので、しかも地球に優しいものってナンだろう。その「解」は、「地球環境」である。ここでようやくいままで疎遠であった「国際金融」と「地球環境」が正面から向かい合うのである。両者とも、グローバルで、国境を越えて往来してきた、お互い似たもの同士である。もしも、「地球環境本位制」がなんとかできれば、安定的な経済発展や持続的な豊かさを担保できる仕組みが復権するだろう。これが実現したら、「地球環境問題」と「過剰流動性問題」の2つのグローバル・スケールの難問が解決できて、まさに「One stone, two birds」なのだが。