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2010-09-13 07:44
巨大党内野党の誕生で「脱小沢」は至難
杉浦 正章
政治評論家
かねてから思っていたことだが、小沢は民主党代表選挙に負けても、目的を果たすことはできる。その目的とは、首相・菅直人に「脱小沢」を修正させることだ。なぜなら小沢の獲得する議員票が菅と伯仲するということは、小沢支持勢力が巨大な「党内野党」としての誇示されることに他ならないからだ。菅が人事や党運営で無視...
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2010-09-11 10:47
(連載)金正日の中国訪問と中朝関係(2)
茂田 宏
元在イスラエル大使
中国側の発表のよれば、胡錦濤は「中国は、過去30年間ゆるぎなく経済開発という中心的課題に固執し、すべての面で社会主義近代化を推し進め、人民の生活を確保・改善するために改革・開放を進めてきた。経済開発は自分に頼ることを要求するが、外部世界との協力なしには達成しえない。これは国の発展を加速化するために...
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2010-09-10 13:05
(連載)金正日の中国訪問と中朝関係(1)
茂田 宏
元在イスラエル大使
金正日は8月26日―8月30日、胡錦涛の招待で中国を非公式に訪問した。訪問期間中、8月27日、吉林省長春で中朝首脳会談が行われた。会談前後、金正日は吉林省と黒龍江省の故金正日の足跡の残る場所と企業などの経済関連施設をいくつも訪問した。金正日は5月にも訪中しており、3ヵ月後の2度目の訪中は異例である...
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2010-09-08 07:28
菅、サポーター票軸に逆転優勢の目
杉浦 正章
政治評論家
後半戦に突入した民主党代表選挙の動向は、国会議員票で小沢一郎が僅差でリードするものの、地方議員と党員・サポーター票で菅が優勢な状況にある。問題は菅が国会議員票の劣勢を補える票を地方議員、党員・サポーター票で獲得できるかどうかにかかっている、という構図だ。もし国会議員が現状のままの僅差で推移すれば、...
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2010-09-06 19:36
小沢対菅における安保政策の立場の逆転
大沼 瑞穂
東京財団研究員兼政策プロデューサー
最近の小沢さんと菅さんの議論を聞いていて、気がついた面白い傾向があります。管さんは市民活動家として活動され、その思想的なバックグラウンドもいわゆる「左寄り」とされてきました。一方、小沢さんは自民党の保守政治家として改憲論を堂々と述べる、どちらかという「右寄り」の政治家と見られてきました。9月3日付...
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2010-09-06 18:50
イラク戦争のまっとうな「評価」には、なお時間が必要だ!
石川 純一
フリージャーナリスト
米軍のイラクでの戦闘任務が終了した。オバマ米大統領は8月31日夜、全米向けテレビ演説を行い、2003年から7年半に及んだイラクでの戦闘任務が終了したことを正式に宣言した。2001年9月11日の米同時多発テロから始まる21世紀初頭を象徴する対テロ戦争の1つ、イラク戦争は、米軍将兵4000人以上という...
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2010-09-05 23:37
ブレア新著から「イラク戦争は間違っていたのか」を問う
河村 洋
ニュー・グローバル・アメリカ代表
イギリスのトニー・ブレア元首相は、バラク・オバマ大統領がイラク戦争の終結を宣言したその日に、“A Journey”と題する新著を刊行した。これは偶然だろうか?いずれにせよ、オバマ氏が「ページをめくる」と宣言したのと同じ日に、ブレア氏の新著が店頭に並んだ。大統領選挙には反戦候補として登場したオバマ氏...
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2010-09-05 01:12
(連載)2008年アメリカ金融危機秘話(4)
池尾 愛子
早稲田大学教授
(7)残った投資銀行ゴールドマン・サックス(GS)とモルガン・スタンレー(MS)は、崩れていく市場の信頼と闘っていた。リーマン・ブラザーズの債券(7億8000万ドル)を組み込んだ投資商品リザーブ・プライマリー・ファンドがわずかに元本割れしたので、投資家たちが当該口座を解約し始めた。ヘッジファンドが...
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2010-09-04 09:54
(連載)2008年アメリカ金融危機秘話(3)
池尾 愛子
早稲田大学教授
(4)リーマン・ブラザーズはアメリカの投資銀行であったが、取引の多くがロンドン支店を通して行われていて、イギリスに帳簿の半分をもっていた。アメリカ当局はここまでは把握していた。資金は国境を越えて自由に動き回るが、金融規制の程度や実態は各国で多様であり、金融破綻の処理法も国ごとに異なっていた。アメリ...
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2010-09-03 10:07
(連載)2008年アメリカ金融危機秘話(2)
池尾 愛子
早稲田大学教授
本書は、たくさんの新事実を提供している。既に、簡単な書評は出ているので、ほんの少しの推理を交えて、論点を提供しておこう。
(1)投資銀行ゴールドマン・サックス(GS)の最高経営責任者(CEO)であったポールソンは、ブッシュ前共和党政権から説得を受けて、2006年5月30日に財務長官に正式に...
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2010-09-03 07:03
際立つ民主代表選の“異常性”
杉浦 正章
政治評論家
党首選挙の候補に対して「小沢さんご覚悟ください」と切り出す記者会見を初めて見た。仮にも首相になり得る候補が、「政治とカネ」の説明責任を問われているのである。強制起訴を「逃げません」と確約させられた事例も、初めてだ。対立候補との激突は通常のことだが、メディアと一方の候補が激突する構図はかってないこと...
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2010-09-01 22:28
(連載)2008年アメリカ金融危機秘話(1)
池尾 愛子
早稲田大学教授
1月10-11日付本欄で紹介したアメリカ社会科学連合年次大会で話題になっていたアンドリュー・ソーキンのノン・フィクション・ドラマ『大きすぎて、つぶせない』(Too Big To Fail、2009)の邦訳が、『リーマン・ショック・コンフィデンシャル』(加賀山卓朗訳、早川書房)という題で出版されてい...
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2010-09-01 11:37
求められる民主党代表選挙のクリーンさ
大沼 瑞穂
東京財団研究員・政策プロデューサー
世論をバックに菅首相が勝つのか、国会議員票や地方議員票を固めることで小沢氏が勝つのか。このガチンコ対決に、国民の多くが「政争より政策」と言いつつも、釘付けになています。菅首相は、ここ1~2週間で支持率をすっかり回復しています。しかし、世論で支持率が高いからといって直接それが「党内選挙」に結びつくと...
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2010-08-31 07:41
トロイカ復活は権力闘争先送りに他ならない
杉浦 正章
政治評論家
拳銃に一発だけ弾丸を装填し、自分の頭に向け引き金を引く、決闘のロシアン・ルーレットが恐ろしくなって、両方が天井を撃った形だ。菅直人は代表選敗北が怖く、小沢一郎は「首相就任」が嫌だ。何よりまして、両者とも「党分裂・政権下野」を回避したい。紛れもない“密室談合”だが、ロシアン・ルーレットは1度天井を撃...
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2010-08-30 12:38
定年制廃止が高齢化問題解決の鍵
湯下 博之
杏林大学客員教授
8月8日付けの読売新聞が報ずるところによると、英国政府は、2011年4月から民間企業の定年制を廃止する方針案を明らかにしたという。半年間の移行期間を設けたうえで、同年10月から完全実施するという。高齢化社会に対応するのが狙いで、産業界は強く反発しているが、実施は確実な情勢だという。
英国人...
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2010-08-30 10:01
日韓接近に対する中国の過剰警戒の意味するもの
高峰 康修
岡崎研究所特別研究員
中国が日本と韓国の接近にかなり神経を尖らせている。中国共産党機関紙・人民日報系の環球時報は、8月24日の社説で、「菅首相は、日韓併合100年に際して発せられた『菅談話』において韓国に謝罪したが、 菅氏は新しい日韓のパートナーシップによって北朝鮮への対処や台頭する中国への対応を目指すとも述べている」...
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2010-08-27 08:38
小沢一郎氏の「アメリカ人は単細胞」発言について
島 M. ゆうこ
エッセイスト
8月25日に小沢一郎氏が「アメリカ人は単細胞で、単純思考の国民なのか」という意味の発言をした12時間後に、アメリカの多くのメディアはその発言を一斉に報道した。「アメリカ国民に対する軽蔑なのか、それとも単なる軽はずみな発言なのか、小沢氏の本意は、具体的に掴めない」というのが、アメリカのメディアの共通...
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2010-08-26 07:39
民主代表選は「菅優勢」の潮流
杉浦 正章
政治評論家
結果として小沢を「進むも地獄」の状況に追い込んだのは、首相・菅直人がしたたかだということだろう。小沢が立候補しても、民主党代表選挙は「菅優勢」の流れが濃厚だ。前首相・鳩山由紀夫の仲介が不調に終わったが、勝つことを前提にする菅が、小沢を幹事長や副総理に据えることはあり得ない。せっかく獲得した多数は、...
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2010-08-26 00:21
国際会議で反日感情を示す中国人を見て思う
池尾 愛子
早稲田大学教授
私は中国問題を専門とする研究者ではないので、中国で開催される国際学術会議に参加する直前には、関連するシンポジウムや会議に必ず出席して、中国の最新情報を獲得して、現状をできるだけ肌で感じる努力をするようにしている。最近では、宮本雄二前駐中国大使の講演会に出席した。中国の変化の速度にはめざましいものが...
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2010-08-25 07:27
鳩山離反で、小沢は“四面楚歌”
杉浦 正章
政治評論家
小沢一郎周辺の“小沢擁立”戦略がぼろぼろと崩壊している。小沢自身が民主党代表選出馬の前提条件としている「多数派糾合」どころではない。「軽井沢の盟約」だったはずの前首相・鳩山由紀夫が、8月24日夜小沢に直接「菅支持」を表明、同グループも条件付き「菅支持」で固まった。菅による小沢チルドレンら新人議員と...
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