国際問題 外交問題 国際政治|e-論壇「議論百出」
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2011-12-16 10:07

(連載)政権与党「統一ロシア」はなぜ敗北したのか?(2)

飯島 一孝  ジャーナリスト
 第二の敗因として、プーチン流の政治に対する反発がここにきて強まっていることが挙げられる。プーチン流とは、形式的には民主主義を掲げ、法律も制度も民主主義を基盤にしているが、実態はソ連型の政治を踏襲している「見せかけの民主主義」である。共産党書記長にあたる最高権力者が後継者を指名し、直接選挙で大統領を...▶続きはこちら
2011-12-15 09:51

(連載)政権与党「統一ロシア」はなぜ敗北したのか?(1)

飯島 一孝  ジャーナリスト
 ロシアの下院選挙は、政権与党「統一ロシア」の得票率が過半数に達せず、事実上与党の敗北に終わった。党首のプーチン首相は、結果が判明してからも「議席は過半数を超えており、問題ない」と強弁しているが、前回同様、絶対多数の3分の2の議席獲得を狙っていただけに、敗北感を抱いているのは間違いない。なぜ、与党は...▶続きはこちら
2011-12-13 09:46

「日本青少年訪中団」に参加して

大沼 瑞穂  東京財団研究員・政策プロデューサー
 先月下旬、「日本青少年訪中団」に参加して、北京、昆明、広州を1週間かけて回ってきました。中国の環境・省エネ活動の視察を目的とするもので、私の属した分団には、およそ30名が参加しました。分団員は、環境コンサルティングや建設関係などの民間企業勤務者、大学教員、自治体職員、政治家秘書、NPOメンバーなど...▶続きはこちら
2011-12-12 09:10

ウオール・ストリートから「自宅を占拠する」運動への展開

島 M. ゆうこ  エッセイスト
 「ウオール・ストリートを占拠する」運動は、先月中旬には全国各地で相次ぐ警察の弾圧に遭遇し、この運動の最初の場所となったマンハッタンのズコッティ公園をはじめ、米国各地でテントや野宿用設備が暴力的に撤去されたため、かなり簡素化され、表面上弱体化したような印象もある。しかし野宿は禁止されたものの、デモ参...▶続きはこちら
2011-12-12 06:53

小沢の反消費税路線は、「福祉なくして、政局あり」

杉浦 正章  政治評論家
 基本的にはエゴの極みである政治家の言動にも、幾ばくかは国家・国民への目線があるものだが、いまや消費税反対の中核となった民主党前代表・小沢一郎の姿勢だけは、「質が悪い」の一言に尽きる。端的に言えば「福祉なくして、政局あり」であり、政治姿勢としての「国民不在」がここに極まった。小沢に扇動されて、深い思...▶続きはこちら
2011-12-11 11:31

(連載)野田流政治の限界(2)

尾形 宣夫  ジャーナリスト
 沖縄の怒りはもう手が付けられない状態、と言っていい。仲井真沖縄県知事が防衛相と防衛事務次官の釈明・陳謝を途中で切り上げて席を立つなどは、「犯す発言」がいかに沖縄を傷つけているかを表している。ただでさえ、鳩山元首相の「最低でも県外移設」で裏切られた政権不信が、その後の対応のまずさもあって膨らんだとこ...▶続きはこちら
2011-12-10 12:59

(連載)野田流政治の限界(1)

尾形 宣夫  ジャーナリスト
 一川防衛相は腹をくくったようだ。自身への問責決議案について、「防衛相として本来の責任を問われる致命的なものではない」と12月6日の閣議後の会見で語った。 今さら「致命的」云々の問題ではないが、安全保障問題に“素人”の防衛相には、問責決議案はまだまだ二の次の問題の認識らしい。もっと重要なのは「大臣の...▶続きはこちら
2011-12-09 13:00

(連載)大阪ダブル選挙の結果についての考察(3)

六辻 彰二  横浜市立大学講師
 そのなかで、それ以前はいずれの政党からも問題として認識されてこなかった政策課題を政治の場に持ち込むことも稀ではありません。「国民戦線」の移民排斥や、「緑の党」の原発廃止は、その規範的評価はともかく、あらゆる政党が等閑視していた課題に対する、多くの人の漠然とした不満や不安を吸収したものです。フランス...▶続きはこちら
2011-12-09 11:05

(連載)「統一ロシア」敗北とチェチェンへの影響(2)

大富 亮  チェチェンニュース発行人
 こういったことを総合すると、統一ロシアが本当に過半数を確保したのかさえ、あやしい。きちんと選挙が行われていたら、統一ロシアは3分の1程度の議席しか、確保できなかったのではないか、という気さえする。ロシアも変わりつつある。

 その変わりつつあるロシアの象徴が、今、モスクワなどの大都市で起こって...▶続きはこちら
2011-12-08 10:48

(連載)大阪ダブル選挙の結果についての考察(2)

六辻 彰二  横浜市立大学講師
 ただし、ポピュリズムは強固で一貫したイデオロギーを備えているわけではありません。そのほとんどは、「普通の人々」としての道徳的優越感に加えて、大規模な社会変動に起因する危機感と、ここから派生する理念化された共同体への郷愁を求心力にします。金融危機や移民の急増といった社会変動に直面したとき、多くのひと...▶続きはこちら
2011-12-08 10:43

(連載)「統一ロシア」敗北とチェチェンへの影響(1)

大富 亮  チェチェンニュース発行人
 12月4日に投開票されたロシア下院選(450議席)の結果が出た。プーチンの与党「統一ロシア」が70議席を減らし、過半数の維持がやっとになった。とてもいいことだ。これについては、西日本新聞の社説がよくまとまっている(http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/2767...▶続きはこちら
2011-12-07 12:10

(連載)大阪ダブル選挙の結果についての考察(1)

六辻 彰二  横浜市立大学講師
 海の向こうのエジプトやモロッコに目を向けている間に、大阪のダブル選挙で「維新の会」が圧勝し、橋下徹前知事が市長に当選しました。大阪府で生まれ、大学入学まで過ごした私としては、やや複雑な感が否めません。今回のダブル選挙は、日本におけるポピュリズムが一つのピークを迎えたことを示しています。日本では一般...▶続きはこちら
2011-12-07 06:52

「致命的」と思わぬ一川の存在が「致命的」

杉浦 正章  政治評論家
 暗愚もここまで来ると「馬鹿に付ける薬はない」ということになる。防衛相・一川保夫が自らの責任について12月6日、「致命的なものは無い」と弁解したが、「致命的なものがないと思う発想が致命的」であることが分かっていない。自らの発言が及ぼす影響をこれほど理解していない閣僚は、はじめてお目にかかった。ただで...▶続きはこちら
2011-12-06 17:30

中国に対する日本の対応は、複眼指向で

湯下 博之  元駐フィリピン大使
 11月下旬に中国を訪問した玄葉光一郎外相が中国で「異例の厚遇」を受けたと報ぜられた。外相会談に先立ち温家宝首相が30分以上も意見交換を行い、楊潔篪外相との外相会談の後は、載乗国国務委員(外交担当、副首相級)とも会談したという。今月の野田佳彦首相の訪中を前に、日本との対話を重視する姿勢との見方も報ぜ...▶続きはこちら
2011-12-05 09:37

(連載)イラン核開発の阻止へ先制攻撃の是非(2)

河村 洋  政治活動家 ニュー・グローバル・アメリカ代表
 この他にも見逃せない重要な点は、ロシアと中国の政策的立場である。ワシントン近東研究所のマイケル・シン所長と長期的戦略グループのジャクリーン・ディール所長は、アメリカと中国の間の問題認識のギャップに言及している。それは「アメリカはイランを孤立させるために中国を主要なパートナーと位置づけているかも知れ...▶続きはこちら
2011-12-04 13:42

(連載)イラン核開発の阻止へ先制攻撃の是非(1)

河村 洋  政治活動家 ニュー・グローバル・アメリカ代表
 今回のイラン核開発危機では、イラク戦争で未解決だった問題が問われている。「米英連合軍は核保有の確固とした証拠もなしにイラク侵攻に踏み切った」として、当時のジョージ・W・ブッシュ米大統領が批判された。しかし、これよりはるかに重要な「核拡散阻止のために先制攻撃は必要か」という問題について議論した専門家...▶続きはこちら
2011-12-03 18:12

(連載)「犯す」発言で普天間移設は絶望的になった(2)

尾形 宣夫  ジャーナリスト
 暴言は沖縄の世論を硬化させただけでない。発足間もない野田政権の統治能力を真正面から問うた。「日米関係を基軸」とする日本外交にとって、普天間移設問題の処理は、野田政権の肩に深く食い込んだ極めて重くやっかいな“荷物”である。野田首相は、9月の日米首脳会談、さらには先のアジア太平洋経済協力会議(APEC...▶続きはこちら
2011-12-02 10:27

(連載)「犯す」発言で普天間移設は絶望的になった(1)

尾形 宣夫  ジャーナリスト
 更迭された田中聡・沖縄防衛局長の「犯す」発言は、野田政権の足元を揺るがすだけでなく、日米関係に深い傷をつけてしまった。“事件”発覚以来の政権の動揺ぶりは誰の目にも明らかだが、最大の問題は政権が田中暴言を「一義的に事務方の不祥事」(藤村官房長官)として、政治的な責任、つまり政権への波及を懸命に避けよ...▶続きはこちら
2011-12-02 06:55

コリジョンコースに入った野田対小沢の対立

杉浦 正章  政治評論家
 このところ民主党元代表・小沢一郎による消費増税反対の発言が尋常ではない。12月1日は「鉄槌が下る」とまで言い切った。一方、首相・野田佳彦は、同日の記者会見で並々ならぬ決意を表明、「先頭に立つ」と宣言した。西部劇なら単線を遠くから2つの機関車が正面衝突のコースを走り始めたことを意味する。これを「コリ...▶続きはこちら
2011-11-30 18:33

グローバル化・統合と主権国家の復活

袴田 茂樹  青山学院大学教授
 今やグローバル化や統合の時代で、国民国家とか国家主権、国境や領土という概念は博物館行きだ、という幻想がほんの2、3年前まで大手を振って徘徊していた。戦争や国家間の紛争はもはや過去のもの、金融面でも世界は一つの市場になったではないか、と。欧州共同体(EU)はあたかも人類社会の新たな目標であるかのごと...▶続きはこちら
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