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2022-05-20 20:58
(連載1)北欧二国NATO加盟、別の道はないのか
倉西 雅子
政治学者
スウェーデンとフィンランドの北欧二国は、いよいよNATO加盟を正式に申請いたしました。非同盟政策を転換してのNATO加盟申請の理由としては、ウクライナ危機によるロシアからの軍事的脅威の高まりへの対応との指摘がありますが、メディアの報じ方からしますと、欧米諸国の動きは、あたかも第三次世界大戦への発展...
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2022-05-19 23:42
ロシアとの平和条約交渉「中断」に動揺するな 対露宥和外交と完全に決別の好機
常盤 伸
グローバル・フォーラム有識者メンバー/日本国際フォーラム上席研究員/東京新聞元モスクワ支局長
ウクライナを侵略しているロシアのプーチン政権が先月下旬、平和条約交渉の「中断」を発表した。言うまでもなく日本の対ロ制裁に対する報復だ。いかにもロシアらしい予想通りの反応であり、驚くには値しない。それよりも愕然としたのは日本メディアの誤った報道ぶりだ。ほとんどの記事が、「北方領土問題を含む平和条約交...
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2022-05-18 01:06
(連載2)プーチン時代は終焉に向かう
岡本 裕明
海外事業経営者
今回も戦力からすれば圧倒的に差があり、ウクライナは国土が焦土化し、相当の犠牲者を出していますが、これら近年の「逆転劇」と「粘りの戦い」のケースを見ると、更に粘るならば勝機は出てきます。また西側諸国がウクライナへの秘密裏の後方支援を行うことで戦況は大きく変わるでしょう。少なくともこの戦争は長引きそう...
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2022-05-17 20:30
(連載1)プーチン時代は終焉に向かう
岡本 裕明
海外事業経営者
注目されたロシアの対独戦勝記念日でのプーチン氏の演説はプーチン支持派をがっかりさせ、衰えを感じさせる内容でした。個別会合では強気発言がいまだに目立ちますが、内面では相当追い込まれている様相が伺えます。発言には新味がある内容は出ず、戦争宣言も出ず、刺激的でロシア兵に活力を与える材料も出ませんでした。...
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2022-05-14 17:06
(連載2)日本政府の予備費とウクライナ支援
倉西 雅子
政治学者
同装備品の提供については、「防衛装備移転三原則」に定めた禁止対象とはならないとしながらも、その後も、防護マスクや監視用ドローンの提供など、支援対象が拡大しているのです。こうした支援に要する予算は、上記の人道支援とは別途に予備費、あるいは、防衛費から支出しているものと推測され、ここにも、国会のみなら...
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2022-05-13 20:17
(連載1)日本政府の予備費とウクライナ支援
倉西 雅子
政治学者
5月3日付の日経新聞の朝刊一面に、日本国政府の予備費に関する記事が掲載されておりました。コロナ対策を根拠として従来の10倍に予備費を増額し、2年間で3兆7121億円も確保しながら、その3割が使い残しているという内容です。同記事の趣旨は、予備費に対する監視体制の強化を訴えるところにあるのですが、国会...
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2022-05-12 19:59
(連載2)ウクライナの地下要塞を見て思う安全保障感覚の大差
中村 仁
元全国紙記者
あったならば、隠す必要はないからです。むしろ防御は堅固であることを対外に示しておくことが抑止力になる。あるともないともいわないところをみると、実際には核攻撃に耐えるような地下施設はないのでしょう。詳細は伏せて、「あるならある」、「ないならない」を国民に明確に示す義務が政府にはある。ないならどうする...
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2022-05-11 20:54
(連載1)ウクライナの地下要塞を見て思う安全保障感覚の大差
中村 仁
元全国紙記者
4月19日に「マリウポリ抗戦/製鉄所に地下要塞」(読売新聞)という記事が掲載されました。マリウポリの市長顧問がSNSに地下施設の見取り図を投稿し、「戦闘は難しくなり、ロシア軍は地下施設を破壊するために、大きな威力の爆弾を使うことになろう」との書き込みがあったそうです。つまり堅固な要塞なので、破壊す...
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2022-05-10 22:09
EU議員たちの強い懸念、ウクライナ危機とエネルギー問題
船田 元
GFJ政治家世話人/衆議院議員
私が会長を務める日本EU友好議員連盟は、4月28日夕刻、EU議会対日議員交流団とのリモート会議を開催した。ウクライナ危機を見据えた臨時の会議で、先方からの提案によるものである。日本はロシアの東隣に位置するが、地続きのEU各国にとっては、比べものにならないほどの緊張感と重苦しさが感じられた。その会議...
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2022-04-30 09:40
(連載2)見通しがつかなくなるウクライナ情勢
宇田川 敬介
作家・ジャーナリスト
かつて、中国の要人と話をした。ちょうど、中国がPM2.5や黄砂で北京に住めなくなるほどの空気の悪化で健康被害が懸念され、新鮮な「空気の缶詰」が売られて、話題になったころの話である。筆者は「そんなに北京の空気が悪いのであれば、台北に首都を移してはいかがか。廻りが海で空気は良いが」と言ってみた。中国高...
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2022-04-28 23:32
(連載1)見通しがつかなくなるウクライナ情勢
宇田川 敬介
作家・ジャーナリスト
ロシアがウクライナに侵攻しているが、この問題に対してアメリカは一定の距離を取ることに腐心している。ウクライナのために血を流すことを徹底的に避けるさまに、多くの国々が「アメリカは何もしてくれない」のではないかとアメリカへの見方を変えつつある。実際、国連総会におけるロシアへの非難決議には140を超える...
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2022-04-27 18:39
(連載2)「北方領土はウクライナ人が住民の4割」のなぜ
中村 仁
元全国紙記者
第二次大戦終結当時、ソ連(スターリン当時)が北方領土を不法占拠し、すぐに住民を大量に移住させ、実効支配を既成事実化しようとしたのでしょう。極東の住民の過半数がウクライナ出身とすれば、北方領土の島民についても4割を占めるに至った謎も解けてきます。そうだとすれば、「不法占拠を続けるウクライナ支援をなぜ...
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2022-04-26 19:40
(連載1)「北方領土はウクライナ人が住民の4割」のなぜ
中村 仁
元全国紙記者
外務省は22年度版の外交青書で北方領土について「日本固有の領土であるのに、ロシアに不法占拠されている」と記述し、19年ぶりに「不法占拠」という表現を復活させました。北方領土返還を期待して、ロシアを刺激したくないとの遠慮があったのでしょう。そんな気遣いと無関係に、ロシアのウクライナ侵略で返還交渉は断...
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2022-04-23 16:53
中国の「内憂外患」序論
松本 修
国際問題評論家(元防衛省情報本部分析官)
4月22日現在、中国の「内憂」COVID-19感染状況は依然として深刻である。中国の上海市・吉林省・黒竜江省など17省・市に感染者2,971人+無症状感染者21,355人=24,326人の本土感染者が確認されている。2020年、湖北省武漢市で発生して以来通算の感染者数は19.9万人に達しており、昨...
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2022-04-22 19:05
(連載2)戦争とその果実
岡本 裕明
海外事業経営者
個人的には戦争の当事者は得るものはない時代だと考えています。特に現代国家では、国内に産業発展のためのあらゆるインフラや資産が整備され、多額の民間の資金も投じられており、その価値は100年前の近代国家の比ではない莫大なものになっています。それらを破壊し合っている間は双方必死ですが、終わってみれば、体...
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2022-04-21 22:06
(連載1)戦争とその果実
岡本 裕明
海外事業経営者
近代日本史に於いて日露戦争の勝利は極めて大きな影響を与えました。幕末に開国を通じて国際社会との関係を再開し始めてから着実に階段を登り、強敵ロシアを倒したことで世界に一目を置かれたと日本国民は自信を持ちました。この自信はその後の日本を間違った方向に走らせた主たる原因だとみる専門家は多く、私もそう思っ...
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2022-04-20 07:29
(連載2)フランス大統領選挙に見える人類の共通課題
倉西 雅子
政治学者
フランスは、第一次世界大戦にあっては国土が荒廃し、第二次世界大戦にあってはナチス・ドイツの占領下に置かれています。歴史的には戦争忌避の傾向にありますが、この国民の意識が表面化してきたことが、現下の支持率におけるマクロン大統領とルペン氏との拮抗状態をもたらしているのかもしれません。しかも、今般の戦争...
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2022-04-19 21:49
(連載1)フランス大統領選挙に見える人類の共通課題
倉西 雅子
政治学者
先日フランスで実施された大統領選挙では、過半数を超える票を獲得した候補者はおらず、現職のマクロン大統領と国民連合のルペン氏による決選投票に持ち込まれることとなりました。両者の主張は見事なまでに正反対なのですが、特に関心を集めているのは、ウクライナ危機の最中にあっての安全保障政策の基本方針です。親N...
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2022-04-16 12:36
(連載2)ウクライナ戦争と日本―積極財政で日本をもっと勁く
長島 昭久
衆議院議員
これが中国となるとさらに深刻です。最新の内閣府報告書『世界経済の潮流』によれば、我が国が中国からのシェアが5割以上を占める「集中的供給財」はじつに1000品目を超え、中国からの全輸入品目の23%に上ると算出。これらの物資の供給が滞った場合のリスクは、米独と比較しても莫大なものとなると警鐘を鳴らして...
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2022-04-15 22:49
(連載1)ウクライナ戦争と日本―積極財政で日本をもっと勁く
長島 昭久
衆議院議員
ウクライナ戦争が終わりません。むしろ、日に日に状況が悪化しています。首都キーウ攻略に失敗し撤退したロシア軍の跡に残された侵略の爪痕―無残にも、おびただしい数の無辜の人々の遺体が路上に放置された映像―に、世界が戦慄しました。すでに、総人口の1割を超える400万人ものウクライナの人々が、家を壊され、肉...
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