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2022-07-21 21:17
(連載1)捨て駒としての緩衝国家と日本の今後
大井 幸子
国際金融アナリスト
安倍元首相が銃殺され、「大変な時代になった」と暗い時代の予感を感じている方は多いと思います。私はご本人と3回ほどお会いしお話ししたことがありますが、本当に無念というか、心よりお悔やみを申し上げます。
今私は、『朝鮮銀行:ある円通貨圏の滅亡』(多田井喜生著、ちくま文庫 2020年)を読...
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2022-07-20 20:57
基礎研究の復活へ政治と研究分野を近づけよ
船田 元
GFJ政治家世話人/衆議院議員
最近の日本は元気がない。政府が掛け声をかけても、賃金は思ったように上がっていかない。経済成長率もプラスにはなっているものの、G7の中では最低の水準にとどまっている。岸田総理も「新しい資本主義」と言う政策テーマを掲げ、日本経済・社会の再生を目指し、賃金の上昇や生産性の向上、科学技術振興、人への投資(...
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2022-07-20 00:00
(連載2)与党大勝は国内外の巡り合わせの結果
中村 仁
元全国紙記者
安倍元首相は退任後も、発言力、影響力を維持し、岸田首相に圧力をかけ続けていました。防衛事務次官人事では、首相秘書官として仕えた島田氏の続投を露骨に望んでいました(結果としては、鈴木氏が就任)。安倍事務所には官僚たちが列をなしていたそうです。
日本の外交、安全保障面では、大きな変革をし...
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2022-07-19 16:29
(連載1)与党大勝は国内外の巡り合わせの結果
中村 仁
元全国紙記者
争点が隠され、盛り上がりを欠いていた参院選は、「与党大勝、改選過半数」「改憲4党が2/3を超す」という結果に終わりました。岸田首相は表情を緩め、何かを決意しているように見られました。「検討するだけ」「参院選前までは安全運転に徹する」「語る口はあるのか」と、迫力のなさが指摘されてきた岸田首相の政治手...
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2022-07-16 08:33
世界平和フォーラムとG20外相会談について
真田 幸光
大学教員
北京で開催された国際シンポジウム・「世界平和フォーラム」では、米英仏やロシアの駐中国大使が一堂に会する会合があった。ロシアによるウクライナ侵攻への批判を展開した米英仏の大使に対して、ロシアの大使が反論し、当然に、激しい非難の応酬となった。
シンポジウムの主催国である中国本土はその立ち...
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2022-07-14 20:53
(連載2)核兵器の自衛的使用の問題
倉西 雅子
政治学者
’あなた方には危険性があるので、核兵器は持ってなりません’と言われても、その言葉を快く受け止める国はありません。あるいは、’核兵器を持たなくても、私たちが核の拡散を防止しますし、核の傘も提供します’と説得されても、現実を見ますと、この約束も凡そ反故にされています。
NPTの不合理性や...
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2022-07-13 16:07
(連載1)核兵器の自衛的使用の問題
倉西 雅子
政治学者
フランスの著名な人類学者であるエマニュエル・ドット氏は、今日、日本国の核保有を支持する稀な知識人の一人です。外的圧力もあって、なかなか核保有を言い出せない日本国にとりましては、海外の識者からの指摘はありがたいお話なのかもしれません。何故ならば、国際社会、少なくとも各国政府によって構成される国際政治...
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2022-07-12 12:01
(連載2)驚愕の事件、安倍晋三氏の死去に想うこと
岡本 裕明
海外事業経営者
日本は国際会議も多く、次のG7は広島で開催されます。各国首脳は当然ながら「大丈夫なのか?」と思うはずです。ましては政治犯や思想犯が警備をかいくぐって犯行に及んだという感じには見えず、「この男は誰なんだ」という取り調べをしていると察します。とすれば似たような犯行はいつ何処ででも起きるというロジックに...
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2022-07-11 15:30
(連載1)驚愕の事件、安倍晋三氏の死去に想うこと
岡本 裕明
海外事業経営者
まずは安倍晋三氏のご逝去に対し、心よりお悔やみ申し上げます。事件の現時点までの詳細内容は既に報道されている通りですのでこの事件を受けて思うことを記してみます。城山三郎氏の「男子の本懐」という小説があります。戦前の首相、浜口雄幸が不況脱出のために金解禁の断行をするも東京駅のホームで暴漢に撃たれます。...
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2022-07-08 10:11
自国民困窮を政治の奥義とする政治指導者たち
伊藤 洋
山梨大学名誉教授
2022年の前半だけで17回のミサイル発射実験を繰り返してきた北朝鮮。そのコストを韓国の専門家が推計したデータが発表された。その推定総額は日本円にして500~815億円に上るという。少々細かくなるが大陸間弾道ミサイルICBM級では一機27億円から40億円するというし、また短距離ミサイルですら一機4...
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2022-07-07 11:59
(連載2)対露制裁が米ドル基軸体制を衰退させる可能性について
真田 幸光
大学教員
こうした見立てがあるために、米ドル基軸で儲ける仕組みを今のところ確立している国際金融筋は、ロシアを攻め立てることでこれ以上ルーブル決済が広がることを懸念し始めています。従って、英米に対してロシアとの停戦に向けた動きを示すよう水面下では要請し始めているという観測もあります。
このように...
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2022-07-06 21:42
(連載1)対露制裁が米ドル基軸体制を衰退させる可能性について
真田 幸光
大学教員
現行の世界の通貨の基軸は、米ドルであり、モノやサービスの経済的な価値判断は米ドルでなされており、世界のモノやサービスの決済は米ドルでなされていると言えます。そして、その米ドル決済は米国内にある米銀でなされていくことから、その構造上、米国は米国に居ながらにして世界のモノやサービスの動きをモニタリング...
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2022-07-05 11:56
(連載2)前日銀副総裁が示した「出口論」
中村 仁
元全国紙記者
もっともアベノミクスは第三の矢として成長戦略を掲げています。安倍氏は16年9月、訪問先のニューヨークでの公演で「私はドリルの刃を研ぎ澄ましている。日本経済の構造を変えるために、ドリルの刃は高速回転中です」と、強調しました。これも啖呵を切るの類です。中曾氏は「安倍氏は構造改革を阻む岩盤に挑む姿勢を示...
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2022-07-04 21:30
(連載1)前日銀副総裁が示した「出口論」
中村 仁
元全国紙記者
黒田東彦氏と中曾宏氏は13年2月、日銀の正副総裁に就任し、アベノミクス・異次元金融緩和政策を推進しました。中曾氏は18年3月、5年の任期が切れて退任しました。同氏による回顧録「最後の防衛線/危機と日本銀行」(日経出版)が出版されました。バブル崩壊(1990)後の金融危機対策から書き始め、異次元金融...
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2022-07-01 18:16
FRBの大幅利上げと日銀の超緩和政策
大井 幸子
国際金融アナリスト
米中央銀行FRBは予想された0.5%の利上げ幅を上回る0.75%の利上げをしました。FRBは、ウクライナ情勢、中国のロックダウンからインフレ警戒を強め、将来インフレ率を2%に戻すために、積極的に「インフレと戦う」姿勢を打ち出したのです。さらに、7月にも引き続き利上げを実施すると報じられています。F...
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2022-06-30 08:11
(連載2)不十分な岸田内閣’一億総株主’政策のリスク説明
倉西 雅子
政治学者
近年では、こうした民間における投資詐欺事件を防止するために、金融事業者には、勧誘時に際し、顧客に対してベネフィットのみならず、リスク面についても十分な説明を行うよう法律で義務付けられるようになりました。例えば、日本国では、消費者保護の観点から2001年に金融商品販売法が制定されています。現在では、...
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2022-06-29 21:01
(連載1)不十分な岸田内閣’一億総株主’政策のリスク説明
倉西 雅子
政治学者
参議院議員通常選挙を来月に控え、岸田内閣が発足に際して打ち出した’新しい資本主義’を実現する具体策として、’一億総株主’の方針が示されました。この方針、すこぶる国民には評判が悪く、岸田内閣の支持率が下落に転じた要因の一つもここにあるのかもしれません。政府の説明によれば、全国民が株主になれば、国民所...
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2022-06-29 14:40
(連載2)フランス下院選挙にみる不調和
岡本 裕明
海外事業経営者
今回、国民の声が割れた理由は物価高であることは間違いありません。私は、選挙は内政・国内問題が主体で外交はポイントにならず、としばしば申し上げているその通りの結果になっています。そして右派、左派ともに親ロシアというよりNATOへの疑問を持っています。もともとマクロン大統領もウクライナ問題については腰...
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2022-06-28 22:13
(連載1)フランス下院選挙にみる不調和
岡本 裕明
海外事業経営者
フランスの下院議会で選挙があり、マクロン大統領の与党連合が議席数を101も落とし、過半数を割る大敗北を喫しました。フランスの議会選挙は欧州の今後の展開や混沌とするグローバリズムや優先課題のあり方に一考を投じるとともに日本の参議院選の戦略についても参考にすべき点があるかと思います。
政...
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2022-06-24 21:02
(連載2)ウクライナ侵攻と世界的インフレについて
真田 幸光
大学教員
しかし、筆者が一つ懸念していることは、「ロシア・ウクライナ情勢が収束することによって、本当に世界的なインフレも収束するのであろうか」ということである。即ち、「今度は中国本土による、安くて比較的品質の高い大量生産のものの世界に対する供給が落ち込み始め、世界は新たなインフレ問題に直面しはしないか」とい...
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