国際問題 外交問題 国際政治|e-論壇「議論百出」
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2008-01-11 11:03

福田首相は徳川吉宗か慶喜か

伊奈久喜  新聞記者
 正月のテレビはなぜか時代劇が目立つ。それにならって表題のテーマを考える。あくまで例え話である。各種の時代劇や時代小説で得た知識を前提にしており、史料を参照したわけではない。人物論は人口に膾炙したイメージに基づく。

 吉宗は八代将軍であり、紀州藩主から将軍になり、享保の改革に取り組み、徳川幕府...▶続きはこちら
2008-01-11 10:57

技術供与に特許活用を忘れるな

田島高志  東洋英和女学院大学大学院客員教授
 2008年1月7日付の日経新聞夕刊に、農林水産省が稲わらから低コストでバイオ燃料を生産する技術を開発し、09年度にも中国やタイなど稲作が盛んなアジア地域に対し生産協力を始めるとのトップ記事が掲載された。この記事は、確か10年ほど前にやはり農林水産省が日本の持つ農作物の遺伝子技術につき、これは普遍的...▶続きはこちら
2008-01-08 14:33

需要創出と投機資金規制は急務

河合正男  白鴎大学客員教授
 最近の株価の大幅下落には、二つの大きな原因がある。一つは、米国のサブプライム・ローンの焦げ付きに見られるように低所得者の需要が伸びなくなっていることである。もう一つは、富裕層(及び金余り国)の余剰資金が投機に走り、石油等の国際商品価格を暴騰させていることである。

これは1929年に米国から始...▶続きはこちら
2008-01-07 20:01

自衛隊員が語り継ぐべき教訓

佐島直子  専修大学教授
 「冷戦」を「長い平和」と呼んだのはジョン・ルイ・ギャディスである。その「長い平和」の中で、日本は発展と繁栄という恩恵を得た。しかし、この「長い平和」は、核抑止力という強い緊張関係がもたらした硬直の時間でもあった。いわば「デモクレスの剣」の下で、ヒトビトは恐れおののき、息をつめて暮らしていた。その結...▶続きはこちら
2008-01-07 19:43

油か、水か、日本の貢献

岩國哲人  衆議院議員
 日本は第二次大戦の悲劇を最もよく知る国の一つ、そして原爆を体験した唯一の被害国である。日本は、「普通の国」を目指すべきだという俗論があるが、日本は「普通の国」どころか、「普通の国」以上に戦争の脅威と平和の大切さを声高に語らねばならない、世界でたった一つの国ではないか。そのような国だからこそ日本は、...▶続きはこちら
2008-01-01 14:32

新年明けましておめでとうございます

伊藤 憲一  グローバル・フォーラム執行世話人
 2008年、平成20年の年頭を迎えるに当たり、グローバル・フォーラムを代表して、日頃その政策掲示板「議論百出」にご投稿賜り、またはご愛読頂いております全国、全世界の皆様に、謹んで新年のお慶びを申し上げたいと思います。

 最後に「全世界」を付け加えさせて頂きましたのは、当初は予想もしていなかっ...▶続きはこちら
2007-12-30 00:35

連載投稿(3)北方領土問題とは何か(3)

茂田 宏  元在イスラエル大使
 私は、スターリンが日本に対して行った不正を日本国民は決して忘れてはならないと考えている。自らが被害者である不正を正すことが出来ない国に、国際社会での正義を説く資格はない。そういう意味でこの問題は、不正を正す問題、正義を回復する問題であり、かつ日本国のあり方の根本に係わる問題である。1993年の東京...▶続きはこちら
2007-12-29 22:19

連載投稿(2)北方領土問題とは何か(2)

茂田 宏  元在イスラエル大使
 8月10日の会談で、マリク駐日ソ連大使は参戦の理由として「日本がポツダム宣言を拒否した」ことをあげたのに対し、東郷外相は「どこからそういうことを聞いたのか。日本は天皇の統治大権に変更がないとの了解のもとで、ポツダム宣言を受諾すると既に連合国側に回答した。あなたからもしっかりロシア政府に伝えて欲しい...▶続きはこちら
2007-12-29 21:59

連載投稿(1)北方領土問題とは何か(1)

茂田 宏  元在イスラエル大使
 2007年12月2日付読売新聞は、森元総理がプーチン大統領と会談、日露平和条約について2001年のイルクーツク声明に基づき「相互に受け入れ可能な解決策」を探るべきだとの認識で一致したと報じている。北方領土問題は日本外交における最重要な問題の一つであるが、最近ではあまり話題にならない。私は北方領土問...▶続きはこちら
2007-12-26 13:32

連載投稿(2)板垣与一と資源ナショナリズム

池尾愛子  早稲田大学教授
 『世界の資源と日本経済』巻頭の総論「現代の資源問題」は板垣与一によるもので、資源ナショナリズムに関する議論を含んでいる。彼はまず、「資源概念および資源問題は、科学技術の変遷とともに転移する」と指摘する。次に、近代西欧ナショナリズムと現代非西欧ナショナリズムを区別して、「植民地主義を根ッ子にもつ西欧...▶続きはこちら
2007-12-26 10:37

ロシア情勢の予見可能性の高まり

須藤繁  シンクタンク研究員
 これまでロシア情勢の評価に関しては、予見可能性の欠如が指摘されてきたが、9月の首相交代、統一ロシアの党大会でのプーチン大統領の「2008年3月に首相になるのも一つの選択肢である」との発言は、ロシア情勢に関する予見可能性の高まりという点で大きな意味をもつものであった。また、12月に入ると、2日に実施...▶続きはこちら
2007-12-25 16:21

温暖化対策をめぐる国際政治上の駆け引き

鈴木馨祐  衆議院議員
 バリ島で行なわれていたCOP13が閉幕した。ポスト京都議定書、つまり京都議定書の期間後である2013年以降の温室効果ガス削減のスキームの議論が本格的に幕を開けたといっていいだろう。結局成果文書は最後の段階で数値目標を盛り込まずに「玉虫色の決着」と相成ったわけであるが、詳細は報道に譲るとして、一つ注...▶続きはこちら
2007-12-24 12:35

日中は「地球のドクター」のパートナーたれ

岩國哲人  衆議院議員
 10月に開かれた中国の第17回共産党大会では、国土建設、経済計画、環境問題について新しい方向が打ち出されました。中国にも「成熟した開発」とも言うべき歴史の新段階が始まるのでしょう。一方わが国でも福田内閣がスタートして、外交の姿勢はアジア重視外交への転換が鮮明になり、その意欲の表れとして、年内訪中が...▶続きはこちら
2007-12-24 12:22

連載投稿(1)世界貿易長期展望プロジェクトを振り返る

池尾愛子  早稲田大学教授
 2007年には化石燃料や他の再生産不可能な資源の価格が上昇し、今後もさほど下がらない見通しが出ている。そのため、ビジネス現場で新たな対策(鍵となる資源の調達先の確保・拡大)が打ち出されたり、化石燃料など天然資源の問題の分析が研究者たちに降りかかったりしているように見受けられる。そして、資源ナショナ...▶続きはこちら
2007-12-20 16:25

外交の場で日本産品をPRする意義

西川恵  ジャーナリスト
 一見、些細なことだが、外交の場におけるもてなしという意味で、いま面白い動きが出ている。今年12月、世界各国の日本大使公邸で開かれた天皇誕生日レセプションで、試験的に日本産ワインが振舞われたが、これが予想以上の反響を呼んだ。来年から他公館に広げるが、外務省は大使公邸に日本産ワインを常備し、大人数のレ...▶続きはこちら
2007-12-18 12:09

日本はより積極的な対ミャンマー政策を検討せよ

田島高志  東洋英和女学院大学大学院客員教授
 先日1年ぶりにミャンマーを訪問した。最近のデモ騒動と武力鎮圧及び長井さんの不幸な殺害事件の後であり、現地の様子を直接観察する機会となった。デモ騒動の背景についてミャンマーの有識者の大方の見方は、最近の急激な物価上昇により市民の生活が苦しくなり、僧侶への寄進が激減したため、特に若い僧侶の生活が困難と...▶続きはこちら
2007-12-13 22:39

印象の薄かった第3回東アジア・サミット

河合正男  白鴎大学客員教授
 11月21日にシンガポールにおいて第3回東アジア・サミットが開かれた。東アジアの10プラス6の首脳が一堂に会したにしては報道振りが小さかった。報道内容でも、印象に残るものが乏しかった。いつの間に終わってしまったのか、という感じである。公式発表的に言えば、「気候変動、エネルギー及び環境に関するシンガ...▶続きはこちら
2007-12-10 20:10

南開大学の学生たち

岩國哲人  衆議院議員
 1999年10月8日、成田から北京に到着し、高速道路を走って、天津市に入った。特徴のある故毛沢東主席の筆になる「南開大学」の額がかかる門をくぐって外賓宿舎に入る。その夜は、夕食を済ませてから、星空の下、構内を歩いて図書館を視察した。夜9時を過ぎても10時の閉館ぎりぎりまで読書室やインターネットルー...▶続きはこちら
2007-12-07 10:05

パブリック・ディプロマシー不在だった日米首脳会談

伊奈久喜  新聞記者
 12月2日の朝刊各紙で報道された外交に関する世論調査の結果は、近年になく興味深い。中国や韓国との関係が改善したと感じるひとが増え、日米関係については「良好だと思う」が76.3%。極めて高い数字だが、前年より6.4ポイント減った。逆に「良好だとは思わない」は8.8ポイント増え、20.4%。質問を始め...▶続きはこちら
2007-12-06 22:52

台湾問題と東アジアの地域秩序

小笠原高雪  山梨学院大学教授
 最近、中国から来た複数の若手研究者と会話を交わす機会があった。一人は長期の滞日経験をもつ日本通であり、もう一人は今回が初めての来日ということであった。二人ともざっくばらんな人柄であり、中国社会の抱える問題点や日中関係の将来などのさまざまな事柄について、事前に期待していた以上に率直な会話をできたこと...▶続きはこちら
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