国際問題 外交問題 国際政治|e-論壇「議論百出」
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2007-10-29 14:36

中国の環境問題をめぐる2つの見方

西川恵  ジャーナリスト
 最近、東京で開かれたフォーラムで、中国の環境問題をめぐって興味深い議論が展開された。この議論は折に触れて繰り返されると思うので紹介したい。一言で言うと、民主主義を欠いた権威主義体制の中国で抜本的な環境対策はあり得るのか、という命題だ。

 これに否定的な日本の経済学者は、自身の調査などを踏まえ...▶続きはこちら
2007-10-26 11:11

思い切ってコメの問題の解決に取り組もう

湯下博之  杏林大学客員教授
 日本は対症療法的対応に優れていると言われている。現に、日本がこれ迄直面した大きな困難に対して、国を挙げて対応し、これを克服するとともに、更に大きく飛躍することが多くあった。一例を挙げれば、1970年代の2度にわたる石油ショックは、石油を全面的に海外に依存する日本にとって大変な困難をもたらしたが、そ...▶続きはこちら
2007-10-26 10:42

連載投稿(2)東アジアFTAはILOの諸原則に留意せよ

池尾愛子  早稲田大学教授
 9月のILOシンポジウムでの議論を聴いていると、1920-30年代の日本のことが思い出された。第1次世界大戦(1914-19年)中、イギリスなどが消費財の生産・輸出を削減して、軍需生産に力を注いでいる間に、日本が綿製品の世界市場でシェアを一挙に増やしていた。ILO第1回総会で「夜間における婦人使用...▶続きはこちら
2007-10-25 10:44

シャンソンでアフガンを支援

岩國哲人  衆議院議員
 ニューヨーク、ロンドン、パリ、東京と、世界の四大都市といわれるところで生活した経験を持てたのは、偶然にしか過ぎないけれども、いろいろな人から「どの国が、どの市が一番好きですか」という質問を受けることが多い。答えはむずかしい。その中でも、やはりパリは最も魅力的な、私の最も好きな街の一つだ。

 ...▶続きはこちら
2007-10-25 10:21

連載投稿(1)グローバル競争下における非典型雇用の未来

池尾愛子  早稲田大学教授
 去る9月27日に、国際労働機関(ILO、本部ジュネーブ)と早稲田大学の共同シンポジウム「グローバル競争下における非典型雇用の未来:日欧比較の観点から」が開催された。ILO出身の鈴木宏昌教授やILO駐日事務所が積極的に動いたのであるが、ILO共催の公開シンポジウムが参加者100名超の規模で日本におい...▶続きはこちら
2007-10-24 09:01

連載投稿(2)温暖化の議論をリードするために

鈴木馨祐  衆議院議員
 加えてもう一点気になるのは、国際会議でも日本のスタンスとして主張している「共通だが差異ある責任」というフレーズである。もともとは中国、インド等の新興工業国と、水没の危機にある島嶼国、旱魃や疫病の脅威にさらされるアフリカ諸国では、援助等に関する対応や対策の義務化において違いがあってしかるべきという意...▶続きはこちら
2007-10-23 11:44

連載投稿(1)ヤマ場を迎える地球温暖化問題

鈴木馨祐  衆議院議員
 12月に気候変動枠組条約第13回締約国会議(COP13)がバリで開かれる。地球温暖化についての世界的な取り組みを今後どのようにしていくか。二酸化炭素排出量の削減をしなくてはならないという課された条件の中で、その効率を最大化するためにはどうすべきか、国毎の負担をどのようにするべきかについての議論の場...▶続きはこちら
2007-10-22 09:56

記憶としての「冷戦」

佐島直子  専修大学教授
 ロバート・デ・ニーロ、13年ぶりの監督作「グッド・シェパード」が公開された(2007年10月20日)。第二次世界大戦前夜に始まる米中央情報局(CIA)の裏面史をある諜報部員とその家族の三世代に及ぶ愛憎を通して描いた話題作である。デ・ニーロは、冷戦時代という設定に何よりひきつけられたという。10月1...▶続きはこちら
2007-10-19 11:26

進学・就職に明確な目的意識を持とう

星野薫子  学生
 来る10月21日に都内で「第16回アメリカ大学留学フェア」が開催される。出展するのはアメリカ国内の大学・大学院、短期大学の約80校。アメリカでの留学を考えている日本の若者に向けてのイベントである。どんな若者が集まってくるのだろうか。
 
 私は、5年前にアメリカの高校を卒業するにあたり、大学進...▶続きはこちら
2007-10-15 10:33

EUに学ぶべき対途上国援助

河合正男  白鴎大学客員教授
 わが国もEUとの自由貿易協定交渉に入ることになって来ている様であるが、結構なことである。インド洋での自衛隊の給油活動問題もあって、対米関係ばかりが注目される昨今であるが、突出した軍事力と言うハードを中心にした米国外交に対して、経済や倫理等のソフト面をより重視したEU諸国の外交は、じわりじわりと世界...▶続きはこちら
2007-10-12 14:40

ミャンマー制裁強化は民主化を遅らせる

田島高志  東洋英和女学院大学大学院客員教授
 9月下旬以来、ミャンマーでは僧侶や市民の政府への不満を訴える大規模デモに始まった不安定な情勢が続いている。軍や警察の実力行使で取り敢えず事態は鎮圧されたが、今後の動静は必ずしも予断を許さない。その混乱の中で日本のジャーナリスト長井さんが射殺された事件は、まことに痛ましく許されない。しかし、この機会...▶続きはこちら
2007-10-10 20:43

「デモクラシー無き資本主義」の驚異的高成長

木暮正義  元東洋大学教授
 1974年の『フリーダム・ハウス』認定の民主主義国家は42カ国、2004年の認定は89カ国に増えたが、07年の認定では90カ国に留まり、F.フクヤマの『歴史の終わり』に見る目眩くような民主化オプティミズムは後退し、アラブ、ユーラシア、サブ・サハラやラテン・アメリカなどに独裁制を含め、102カ国の権...▶続きはこちら
2007-10-09 14:24

郵政は民営化の道を歩みはじめたが

木下博生  (財)日米平和・文化交流協会理事
 このテーマは、国際的な問題を論ずる「議論百出」の場にはそぐわないのかも知れない。しかし、長期的にみれば国際的な影響が出ないとも言えないので、10月1日に民営化の道を歩みはじめた旧郵政公社の民営化について触れてみたい。

 私がここで取り上げるのは、いくつかの会社に分かれた中の一つ、「ゆうちょ銀...▶続きはこちら
2007-10-05 17:18

「京論壇(ジン・フォーラム)」にみる建設的日中相互理解

伊奈久喜  新聞記者
 本欄の読者のなかに京論壇(ジン・フォーラム)をご存じの方はいらっしゃるだろうか。おそらくは多くの方がご存じないだろうから、ご紹介したい。京論壇は東大、北京大の学生たちによる討論の場である。昨年始まり、北京と東京で両国の若い世代の精鋭が経済、環境、歴史、安全保障の専門家たちを訪ねて意見を聞き、それら...▶続きはこちら
2007-10-05 13:42

「リリー・マルレーン」

岩國哲人  衆議院議員
 私がこの曲をはじめて聞いたのは、ロンドンに赴任した1967年の秋の土曜日の朝のBBCラジオだった。「リリー・マルレーン」と言えば、マレーネ・ディートリッヒと名前が出てくるように、マレーネ・ディートリッヒが歌いだしてからこの曲は一層、有名になっていった。この曲はもとはといえば戦前のドイツ生まれの曲だ...▶続きはこちら
2007-10-04 10:06

「東アジア諸国のあいだの相互理解」をめぐって

小笠原高雪  山梨学院大学教授
 東アジア諸国のあいだの相互理解の促進を説く議論は本欄でも散見される。「東アジア共同体」という概念にどこまでコミットするかはひとまず別としても、近隣の国々同士がもっと向き合い、相互理解を促進してゆくことの重要性については、誰も異存はないであろう。筆者も東南アジア研究を開始した頃、現地紙に掲載される近...▶続きはこちら
2007-09-28 10:40

アジアの人達との仲間意識を育てよう

湯下博之  杏林大学客員教授
 東アジア共同体構想が真剣に検討され、東アジア・サミットが毎年開かれる時代になった。かつては、日本にとってアジアと言えば、日本とアジアの個々の国との二国間の関係が主であったが、今やアジアという地域との関係を考えることが必要になっている。東アジア共同体といっても、ヨーロッパにおけるEU(欧州連合)のよ...▶続きはこちら
2007-09-28 09:21

原油高騰を支える米国ファクターの解消に向けた動き

須藤繁  シンクタンク研究員
 原油市場には現在、価格の下がり難い構造が定着していると指摘されている。原油余剰生産能力の縮小、一部産油国の政情不安、資源ナショナリズムの再高揚等の供給サイドの要因に加え、米国の石油精製能力不足(米国ファクター)もその一因をなしている。もちろん、原油高騰はこうしたファンダメンタルズの要因のみで決まっ...▶続きはこちら
2007-09-28 08:09

連載投稿(2)イラク問題の隠された重要側面

山内昌之  東京大学教授
 エルドアン・トルコ首相は北イラク侵攻に慎重であった。それはコストの高さ、経済的打撃、EU加盟への障害、欧米の人権論的反発、イラク問題という「手負いの獅子」に引きずり込まれる危惧などを総合的に勘案したからだろう。

 これとは対照的に、クルド問題の最終解決の機会ととらえた国防軍は、干渉に積極的で...▶続きはこちら
2007-09-27 19:50

連載投稿(1)トルコとクルド――もうひとつのイラク問題

山内昌之  東京大学教授
 現在のトルコとアラブがからむ最大の懸案は、クルド問題である。トルコのアナトリア東南部を舞台にしたクルディスタン労働者党(PKK)による分離独立運動は、1984年からトルコ政府との事実上の戦争状態に入っている。この四半世紀で双方から4万人の死者を出しているが、99年のアブドラ・オジャラン党首の逮捕以...▶続きはこちら
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グローバル・フォーラム