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2009-03-25 10:31
国連分担金:悪しき平等主義
石川 純一
フリージャーナリスト
国連の潘基文事務総長が11日、米下院外交委のメンバーとの会合で、国連分担金を滞納している米国を「最大の踏み倒し屋」だと面罵。国連運営にかかる費用は、総会によって加盟国で分担することが決められており、このいわゆる国連分担金の分担率の上限は、米国が22%で第1位。日本は19.468%で第2位だ。この米...
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2009-03-24 08:32
(連載)世界の民主化について考える(2)
矢野 卓也
日本国際フォーラム研究員
「北京コンセンサス(the Beijing Consensus)」などという言葉もある。いうまでもなく「ワシントン・コンセンサス」を裏返しにしたものである。国家主導の権威主義的な発展モデルを指し示す概念であるが、途上国の政策を理論的に方向づけるよりは、権威主義国家にとって、現状の単なる「免罪符」と...
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2009-03-23 11:20
(連載)世界の民主化について考える(1)
矢野 卓也
日本国際フォーラム研究員
3月18日のことである。アゼルバイジャンで、大統領の連続三選を禁止する憲法規定が撤廃された。国民投票で、9割を越す賛成をもって承認されたという。この手続きにより、現職のイルハム・アリエフは、次回の大統領選以降何度でも立候補が可能となり、終身大統領への道も拓かれた。クーデターや革命といった体制転覆に...
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2009-03-23 07:57
小沢続投ならほくそ笑むのは自民党だ
杉浦正章
政治評論家
どうみても民主党代表・小沢一郎、代表代行・菅直人、幹事長・鳩山由紀夫の20日夜の会合が「起訴が虚偽記載なら小沢続投」の流れを作ったに違いない。それを恐らく3人の内1人が21日夜数社にリークして、観測気球をあげ、世論や党内の反応をみた形だ。案の定、他の全国紙も追いかけて同調した。党執行部は、起訴後に...
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2009-03-23 06:04
(連載)有毒資産の価格付けについて(2)
池尾 愛子
早稲田大学教授・デューク大学シニア・フェロー
つまり、高級住宅価格の持続的上昇を予想に組み込んで、価格が十分上昇したあたりで転売して、自己の所得・信用力水準にふさわしい住宅を購入するという投機を実施することが、ローン返済の必要条件として組み込まれていた。そのため、返済能力について、所得や保有資産の状況についての審査が行われなかったケースが多い...
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2009-03-22 11:48
(連載)有毒資産の価格付けについて(1)
池尾 愛子
早稲田大学教授・デューク大学シニア・フェロー
有毒資産(Toxic Assets、後述)の価格付けがうまくいかない。Toxic Assets は、日本語では「不良資産」と訳されているようだが、ここではその性質を考えるために、別の訳語をあてておく。テレビ他での専門家の説明を聞いて少し考えていると、J・M・ケインズの『プロバビリティ論』(1921...
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2009-03-22 11:25
(連載)ソマリア沖への自衛隊派遣について思う(3)
水野 勝康
特定社会保険労務士
海上自衛隊を派遣して船舶を護衛することは、海賊対策としてはそれなりに有効であることは間違いない。武力行使については議論があるが、海賊船とおぼしき不審船を臨検し、事前に海賊を拘束できるようになれば、効果は更に上がるであろう。しかし、海賊を根絶するためには、同時に海賊が海賊稼業に従事しなくても生きてい...
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2009-03-21 07:25
何のために経済活動はあるのか
若林 秀樹
グローバル・フォーラム常任世話人
「製造業派遣制度」と「サブプライム・ローン」に共通していることは、この制度・商品の導入に主体的に関わった人たちが、これらの仕組みがいずれ経済の下降期には破綻し、「経済の持続的発展」や「人々の幸福」には寄与しないことを知っていたことである。それでもこのような仕組みが生まれ、支持される背景にこそ、グロ...
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2009-03-21 07:09
(連載)ソマリア沖への自衛隊派遣について思う(2)
水野 勝康
特定社会保険労務士
最近、塩野七生の手により『ローマ亡き後の地中海世界』という本が発刊された。 この作品は、ローマ帝国が東西に分裂し、西ローマ帝国が滅亡した後を「ローマ亡き後」として、ローマの覇権が及ばなくなった後の地中海世界を描いている。実際には西ローマ帝国が滅亡した後も、ビザンチン帝国とも東ローマ帝国とも呼ばれた...
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2009-03-20 12:04
(連載)ソマリア沖への自衛隊派遣について思う(1)
水野 勝康
特定社会保険労務士
中国海軍、韓国海軍に続いて、我が国の海上自衛隊も船舶護衛のためソマリア沖へ出動することになった。護衛を希望する船舶が実に2600隻にものぼっているというから、海上自衛隊に対する期待がそれだけ高いと言えよう。一方で、日本のシーレーンと言うのは日本近海に留まらず、中東方面にも及んでいることを実感させら...
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2009-03-18 10:23
新興国の発言権拡大が著しかったG20ロンドン会合
峰崎 直樹
参議院議員(民主党)
G20の財務省・中央銀行総裁会合が、3月13日からイギリスのロンドン郊外のホーシャムで開催された。日本からは、与謝野財務大臣と日銀の西村副総裁が出席された。14日の午後「経済成長が回復するまであらゆる必要な行動をとる用意がある」との共同声明を採択して、閉幕した。財政による景気刺激を「成長と雇用に死...
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2009-03-18 08:06
揺れる小沢民主党代表:辞任しかあるまい
杉浦正章
政治評論家
進むも地獄、退くも地獄の民主党内で「代表・小沢一郎は政治資金規正法違反という形式犯では辞任しないのでは」という観測が生じている。17日の記者会見で「検察当局はそう遠くないうちに結論を下すので、わたし自身の今後のことは、その結論が出たときに判断したい」と発言したからだ。発言のウラには、逮捕された第1...
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2009-03-16 12:59
科学的研究成果の活用と社会的リスク・マネジメント
池尾 愛子
早稲田大学教授・デューク大学シニア・フェロー
私のいるノース・カロライナ州は、アメリカの中では不況度はましな方であるとされていたのであるが、それでも街での日常生活のなかに、不況のいっそうの浸透を感じるようになっている。新車を扱うディーラーが集まっている地域に行くたびに、並んでいる新車の数が減少していくことがわかる。在庫調整が急速に進んでいるよ...
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2009-03-14 22:18
ソマリア沖海賊対策では大所高所の議論を
木下 博生
全国中小企業情報促進センター参与
防衛省は、3月14日、ソマリア沖の海賊対策のため、自衛艦2隻を派遣した。これを報道するテレビ・ニュースを見たとき、「マスコミも政治家も、またもや同じようなつまらない議論をしているな」と思った。自衛艦が保護できる船舶は、日本船籍があるか、あるいは日本向けの貨物を運搬している船舶でなくてはならないとか...
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2009-03-13 08:43
(連載)オバマ政権の東アジア政策とそのプライオリティ (3)
関山 健
東京財団研究員
つぎに日本だが、クリントン国務長官が上院外交委員会指名承認公聴会で「日米同盟はアジア政策の要石」と持ち上げれば、オバマ大統領も日米首脳会談で「東アジアの安全保障の礎石」と日米同盟堅持を約束した。クリントン国務長官の最初の訪問国は日本であったし、オバマ大統領がホワイトハウスに迎えた最初の外国首脳も麻...
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2009-03-13 07:58
ミサイル上空通過に“迎撃”はない
杉浦正章
政治評論家
「ミサイルだ」「迎撃だ」と、まるで日本海はミニ・キューバ危機のような様相だ。産経新聞に至っては、「防衛省迎撃に準備万端」と、ミスリーディング見出しを取っている。ここは冷静に観察する必要がある。人工衛星を偽装した北朝鮮のミサイルが、あくまで日本に「飛来する」か「落下するか」で迎撃が決まるのであって、...
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2009-03-12 08:55
(連載)オバマ政権の東アジア政策とそのプライオリティ (2)
関山 健
東京財団研究員
まず第一に、オバマ政権にとって、東アジアでのトップ・プライオリティは中国との協力関係強化にあると言えよう。多国間主義に基づき国連や関係国と足並みそろえてイラク・アフガン問題はじめ国際社会の問題を切り抜けたいオバマ新大統領にとって、安保理常任理事国たる中国の協力は不可欠であるし、未曾有の金融危機で国...
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2009-03-11 21:35
(連載)オバマ政権の東アジア政策とそのプライオリティ (1)
関山 健
東京財団研究員
クリントン米国務長官はアジア歴訪を控えた2月13日、ニューヨークのアジア・ソサイエティーで「スマート・パワーを利用して、長年の同盟国や新興国と協力し、共通の全世界的な問題への解決策を見つける」と語った。オバマ大統領が就任して約1カ月が経ち、その外交方針も輪郭が見えてきたところである。本稿では、オバ...
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2009-03-11 08:53
イラク戦争から6年、アメリカは何を学んだか
若林 秀樹
グローバル・フォーラム常任世話人
2003年の3月19日、アメリカのイラク攻撃が始まった。あれから6年、オバマ大統領は公約だった「就任後16カ月以内の撤退」よりは3カ月遅いものの、来年8月末までに戦闘部隊を撤退させ、残る兵力も11年末までに引き上げると発表した。早期撤退を公約に掲げていたオバマ大統領が誕生した以上、その発表は当然で...
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2009-03-10 08:09
「小沢後継」は岡田克也しかあるまい
杉浦正章
政治評論家
西松建設をめぐる一連の疑惑で民主党代表・小沢一郎は世論調査で外堀を完全に埋められ、側近らの離反もみられて、内堀も埋まり始めている。党内では後継をめぐるうごめきが生じている。「土建政治にどっぷり漬かったかのような小沢」(朝日新聞10日付け社説)と、全く“対極”にあるのが副代表・岡田克也だ。潔癖症と言...
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