国際問題 外交問題 国際政治|e-論壇「議論百出」
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2008-08-10 12:03

北京五輪で中国はどう変わるのか

伊奈久喜  新聞記者
 8月8日夜、友人たちとお酒を飲みながら北京五輪の開会式をテレビで見た。選手団入場に先立つ、あの長いパフォーマンスにみな疲れた。紙、活字、羅針盤の発明など中国の歴史に対する誇りをマスゲームのような集団主義で表現した点が、いかにも中国らしい。選手団入場の国順がアルファベット順ではなく、中国語国名の最初...▶続きはこちら
2008-08-08 08:33

外交にこそ必要な「国民の目線」

杉浦正章  政治評論家
 「あなた方だって、オフレコと言われれば守るでしょうが」と開き直ることでもないだろうが、外相・高村正彦が、中国国内のギョーザ事件を公表しない理由について「中国側の要請であった」ことと、政治家では福田康夫と高村に限定した情報管理であったことを認めた。犯罪行為の隠ぺいと異なり、事は国家間の外交上の約束事...▶続きはこちら
2008-08-07 19:54

文明史的選択を迫られているイスラム世界

入山映  サイバー大学客員教授・(財)国際開発センター研究顧問
 これは「・・・の陰謀だ」というたぐいの話をよく耳にする。「・・・」は何でもよい。ユダヤというのもよくあるし、米国でも、北朝鮮でもかまわない。要するに、「そうではない」ということが証明できない、というのが共通している訳で、その点では、「ピンク色の鯨が存在している」というのと軌を一にする。まことしやか...▶続きはこちら
2008-08-06 03:05

朝鮮半島関与に求められる確かな現実感覚

小笠原高雪  山梨学院大学教授
 2年ほど前の冬、私は本務校の学生有志を連れて韓国を旅行した。旅行の眼目の一つは、板門店の訪問だったが、そのとき朝鮮国連軍への参加国の国旗を並べ、それら諸国への謝意を述べた掲示の前で、学生の一人が発した言葉は、いまも耳の中に残っている。その学生は、全くの無邪気さから、周囲も憚らぬ大きな声で、こう言っ...▶続きはこちら
2008-08-05 19:44

「民族の誇り」を拉致されて長期放置する長期政権

岩國哲人  衆議院議員
 北東アジアにおける日本の外交に、戦略らしいものはあるのか。6か国協議の核、拉致をめぐって、怒りがふつふつとこみあげてくるのは、私だけではないだろう。かつて、米国のイラク攻撃に備えての外交方針を質問され、川口外相が「今は何も言わないのが日本の国益」と答えて、失笑を買ったことがある。世界はしかし、自ら...▶続きはこちら
2008-08-05 08:14

麻生「民主党ナチス」発言の虚実

杉浦正章  政治評論家
 ドイツの作家トーマスマンは名作「マリオと魔術師」のなかで、大衆催眠術の危険を指摘している。催眠術師チポルッラとその被験者の状態を描写したものだが、ナチス・ドイツとヒトラーの台頭を予感した小説とされている。果たして自民党幹事長・麻生太郎の「ナチス発言」が、いまの民主党にマッチするだろうか。麻生発言は...▶続きはこちら
2008-08-04 00:33

携帯電話亡国論

古屋 力  会社員
 いよいよこの世の中おかしくなってきている。この7月に実施された2891人から聞いたアンケート結果によると、1日3時間以上も携帯を利用している人が全体の4割以上もいるらしい。このこと自体が驚異である。私は、はなから最先端技術嫌い、電磁波嫌いなので、携帯自体も最低限使っているが、せいぜい会社の帰りに、...▶続きはこちら
2008-08-01 11:37

アジアの海と陸の経済圏とその将来

西川恵  ジャーナリスト
 最近、フィリピンのミンダナオ島とタイ北部の大メコン圏地域(GMS)に行く機会があり、アジアの海と陸という対照的な2つの地域の将来性に思いをめぐらせた。

 頭文字をとって、ブルネイ、インドネシア、マレーシア、フィリピンの4カ国をBIMPという。この4カ国は無数の島伝いにつながっており、島々が連...▶続きはこちら
2008-08-01 02:39

「テロとの戦い」完遂を公言したオバマ米大統領候補

石川純一  フリージャーナリスト
 忙中閑あり、米大統領選。が、その中で、勢いに乗るオバマ上院議員。民主党大統領候補に確定しているこの黒人政治家の外交政策が、少しずつ体を成してきたようだ。同議員は15日、ワシントンで外交・国家安全保障の重要政策で演説。イラク戦争を「責任ある形」で可能な限り早急に終結させ、国際テロ組織アルカイダ、アフ...▶続きはこちら
2008-07-31 20:27

自国領土を放棄して恥じない自民党政府を断ず

岡田 章一  元会社員
 昨7月30日付けの日本経済新聞の報ずるところによると、日本政府はロシア政府の進めているシベリア鉄道9300キロの全面的近代化計画(所要資金69兆円)に積極的に協力することとなり、政府系金融機関である国際協力銀行の融資に加え、貿易保険の適用も決定したという。国民の税金を投入する決定である。言うまでも...▶続きはこちら
2008-07-31 12:24

温暖化ガス削減は、先ず「頭づくり」から

湯下博之  杏林大学客員教授
 北海道洞爺湖サミットが無事に終了した。今回のサミットでは、G8の首脳会合のみならず、中国、インドなどの首脳も参加する主要経済国会合(MEM)も併せて開催された。世界が、気候変動問題をはじめ、G8以外の主要国も参加せずには解決できない大きな問題に直面している今日、このような動きは新しい時代の到来を感...▶続きはこちら
2008-07-30 11:47

座間市のキャンプ座間米軍再編計画容認を評価する

佐島直子  専修大学教授
 7月28日、防衛省は、既に新司令部が発足している在日・米陸軍キャンプ座間に関し、常設の協議機関「キャンプ座間に関する協議会」の設置を座間市側に提案した。同日、市や市議、自治会でつくる「基地強化に反対する座間市連絡協議会」もこれを了承し、「市連絡協議会」の解散が決定された。「座間に関する協議会」の年...▶続きはこちら
2008-07-30 08:02

解散は「秋か年末・年始」の流れ

杉浦正章  政治評論家
 できれば任期満了選挙に持ち込みたいという自民党と、早いほどよい民主党との解散綱引きは、秋の臨時国会末から年末年始へと焦点が固まりつつあるようだ。秋の臨時国会なら与野党は激突のまま解散、年末年始なら事実上の話し合い解散の可能性もある。近く行う内閣改造に首相・福田康夫が成功すれば、福田の手で解散だが、...▶続きはこちら
2008-07-28 16:48

オルマート・イスラエル首相の真意はなにか?

入山映  サイバー大学客員教授・(財)国際開発センター研究顧問
 オルマート・イスラエル首相の最近の外交姿勢には、目を見張らせるものがある。かつてはあれほど峻拒していたハマスとの対話に踏み切ったのを始め、近隣のアラブ諸国への積極的なアプローチもこれまでに見られなかったものだ。何がこれほど急激な変化をもたらしたのか。

 ファリード・ザカリア(『ニューズウィー...▶続きはこちら
2008-07-25 13:09

日本の新聞・テレビのサミット評価は公正であったか

田島高志  東洋英和女学院大学大学院客員教授
 先日洞爺湖で行われた日本主催のG8サミットは、多くの困難で緊急な課題と多数の参加国を抱えた中で、議長福田総理の指導力と準備段階からの長期にわたる日本政府代表団の努力が奏功して、将来に向けての重要な成果をあげたと思う。残念なのは、日本の新聞、テレビなどがその成果を十分評価せず、批判的な報道や論調が主...▶続きはこちら
2008-07-24 10:03

(連載)過剰流動性と地球環境本位制(2)

古屋力  会社員
 37年前にニクソンが断ち切った通貨と金を結び付けていた「紐(ひも)」を再び、何らかの「希少な財」に結びつけることである。その「希少な財」は、何も再び「金」でなくたってよい。世界中の誰もが単純に分かって、大事だと認知できうるものであれば、よい。そしてその価値は、世界で共通に評価できるものがよい。せっ...▶続きはこちら
2008-07-24 08:10

政局の行く末決める自公トップ(福田・太田)会談

杉浦正章  政治評論家
 臨時国会招集時期を9月末に持ってゆこうとしている勢力がどうして生じたのか、首をかしげていたが、ようやく分かった。衆院解散の思惑と密接に連動しているのだ。1月で期限の切れるインド洋補給支援特措法の延長法案は選挙に不利だが、これに深入りせず、1月解散に持ち込もうという意図があるのだ。臨時国会について、...▶続きはこちら
2008-07-23 14:02

EU諸国のしたたかな外交力

小久保康之  静岡県立大学教授
 議論を簡略化するために、洞爺湖サミットに限定しよう。同サミットには、EU関係者として、英国のブラウン首相、フランスのサルコジ大統領、ドイツのメルケル首相、イタリアのベルルスコーニ首相に加えて、EU欧州委員会のバローゾ委員長の計5名が出席した。G8の首脳の過半数がEU諸国の首脳である。更に、今回のサ...▶続きはこちら
2008-07-23 09:25

(連載)過剰流動性と地球環境本位制(1)

古屋力  会社員
 基軸通貨のドルが急落している。金価格が急騰している。これは何を意味しているのか。37年前のニクソン・ショックでドルが金との兌換をやめて以降、ドルは紙幣発行に歯止めがかからず、無節操に印刷され続けてきた。いまや希薄化しつつあるドルが、ついに見限られているのである。そして、市場は一斉にドルに対する不信...▶続きはこちら
2008-07-23 09:18

(連載)先行き不透明な中東情勢を読む(2)

石川純一  フリージャーナリスト
 次はイラク問題。駐留米軍が現在行っている治安維持活動を、編成が完了に近づいている新生イラク軍が引き継ぐことは既定の事実だが、これがすんなりいくかどうかだ。駐イラク多国籍軍治安移行部隊司令官のジェームズ・デュビック米陸軍中将は9日、米下院軍事委員会の公聴会で、米地上部隊によるイラクでの治安維持任務は...▶続きはこちら
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